見える魚ほど釣るのは難しいと言いますが、鯉はかなり簡単な部類ではないでしょうか。
引きの強さも楽しめて1m越えの大物を簡単に狙える鯉釣り。
今回はどこにでも生息する鯉釣りの基本やポイントをまとめてみました。
鯉の生態
日本に生息する鯉は、かなり昔に中国大陸から来たものと考えられていました。
しかし、化石が見つかった関係から、日本にも古来より生息していて、現在ではアジアを中心に世界各地に生息しています。
食用としても人気が高い時代もありましたが、現在では生産高は1億円程度。
多くは福島産の鯉が流通しているらしく、鯉こくや刺身などの料理にも使われています。
ニシキゴイなどの品種改良された鯉など、観賞用での用途も高く、またその巨体から引きを味わうために釣りにも人気だよね。
淡水魚であり生命力が非常に強いのが特徴的です。
70年ほど生きることもあるような長寿の魚で、信ぴょう性は低いものの200年以上生きた鯉もいるとのこと。
昆虫や小魚、ミミズやゴカイ、トウモロコシの粒など、何でも食べるため比較的に釣りやすい鯉。
水墨画などでも描かれることも多く、魚としてのビジュアルも古くから人気がある魚です。
コイ釣りに必要な道具
いろいろな情報を見ると、バスロッドで釣っている人が多い印象。
針は狙う個体の大きさやエサにもよりますが、伊勢尼10~12号が一般的です。
エサをパンなどにしてパックン釣りをする場合は、重りは必要ありません。
見えている鯉にめがけて、エサを付けた針を投げればOK。
あとは、ぱっくんとくわえるのを待つのみ。
重りを使った道具では、一本針仕掛けが効果的です。
市販の鯉ぶっこみ釣り用の仕掛けだと、重りは遊動式のものが使われます。
オモリのサイズは大きくても25号くらいがベストでしょう。
ちなみに、鯉は歯がないんだよね。
そのまま飲み込むのでヒットしたら余裕をもって合わせるのがいいかも。
ラインの太さも注意が必要。
個体が大きいのばかりなので、太くて丈夫な種類のラインがお勧めです。
パンなどの他にも小魚系のルアーでヒットすることもあります。
シーバス狙いで河口付近で鯉が釣れたという釣り人も多くて、引きは楽しめるものの、シーバス狙ってて鯉がきたとは思わないでしょうからビックリすること間違いないですね。
あと、鯉釣りに必要な道具の一番重要なのはタモです。
ロッドが折れるほどの大物になると、タモは絶対必需品なので、必ず準備しましょう。
鯉釣り用のエサ
練り餌
一番オススメが練り餌です。
鯉釣り用に開発されているというより、淡水魚なら何でもOKという感じはしますが、マルキューというメーカーから色んな種類の練り餌がでています。
練り餌はある程度の重さもプラスされるので、重りを付けなくても大丈夫です。
近ければ狙った位置まで届くので、見ながらあたりを待ちましょう。
意外と昆虫やミミズなどは食いつきが良くないです。
鯉を狙うと決めているなら練り餌が一番と言われています。
練り餌以外のコイ釣りのエサ
練り餌以外では、ふかし芋も効果的です。
芋を少し硬めに蒸かします。
あまり熱を通しすぎて蒸かしすぎると、水中で蒸かした芋がばらけてしまい、エサ持ちが良くありませんので注意してください。
針が見えないように蒸かした芋を丸めて餌付けすればOKです。
その他には、食パンも効果的。
場所によっては食いが鈍いこともありますが、雑食の鯉は炭水化物である食パンも好物です。
食パンの場合は、重りを付けずに海面で浮かせる状態にしていればヒットします。
狙う鯉の大きさに合わせて食パンの大きさを変えると良いですね。
鯉釣りに効果的なエサはその他の炭水化物でOKですが、大型の鯉になるとルアーでも釣れることがあります。
河口付近でシーバスを狙っていたら鯉が釣れたという情報も全国各地であります。
重さがありながらシーバスほど暴れませんので、何が掛かっているのか上げるまで分からなかったという感想がほとんどです。
鯉釣りのコツ
鯉釣りはコツはほとんどありません。
簡単な仕掛けで簡単に釣れる魚ですが、見えているのに全く釣れないときもあります。
その時いる鯉の気分次第なのか、警戒されているのかはわかりませんが、鯉釣り用の練り餌を使っても釣れなければ諦めてポイントを変えた方がいいでしょう。
ヒットした時のコツは、鯉は餌を丸呑みすることから掛かったら口に針が引っかかるように合わせるのが良いです。
飲み込んでしまったら針を外すのが大変になります。
エサ付けのコツとしては、あまり餌が大きくなりすぎないこと。
一気に丸飲みできるようなサイズが好ましいです。
鯉のシーズンは特になく、年間通して釣れます。
ただ、春先は産卵のためにメスの鯉の食いつきは比較的に良いと思われます。
鯉の調理方法
鑑賞魚というイメージが強い鯉ですが、食用としても古くから重宝されてきました。
やはり、一番オススメの調理法は「塩焼き」でしょう。
鯉のあらは食べるところが少ないですが、塩焼きは絶品。
鯉のあらを血合いなどを洗って、酒を少々加えれば魚臭さはある程度飛びます。
*酒と塩を適量まぶして、30分~置いて下処理をすると良いです。
充分に加熱したら、皮がパリパリになるように塩を振りながら焼きます。
さらにレモン汁などで香りづけを行ったら、鯉のあら塩焼きの完成。
塩焼きの他にも照り焼き、鯉こく、甘煮、フライなどスズキと同じような調理法も楽しむことができます。
魚臭さに抵抗がなければ、刺身も良いですね。
ただ、鯉の刺身は鯉を釣った川が綺麗かどうか、しっかりと見極めた方がいいかもしれません。
以上、鯉釣りのまとめでした。
鯉釣りは本当に面白いです。
最近は食べる人は少ないですが、食用としても重宝されていた淡水魚。
是非、鯉こくなど美味しい調理にもチャレンジしてください。
*食べる場合は必ず血抜きをお忘れなく。
リリースする場合は、いくら鯉の生命力が高いと言っても早めに川に返してあげましょう。