
画像:爆釣倶楽部
ルアーの釣りの魅力と言えば、やはり餌釣りと比べてても汚れないし、なくしたり古くなったりしない限りずっと使えること。
餌釣りになれている人はルアーが釣れないイメージが強いかと思いますが、ルアーフィッシングの良さは実際に釣れて初めて体感するものです。
今回は、そんなルアー釣りの入門編とも言えるルアーの種類をまとめてみました。
なぜ、ルアーの種類は多いのか
上記に並べた12種類以外にもエギ、タイラバ、インチク、スピンテールジグ、ラバージグ、ワイヤーベイト、ジロップベイト、フロッグなど、様々な種類のルアーがあります。
こんなにも色々な種類のルアーがあるのは、色んなレンジで捕食しているフィッシュイーターを狙う為にあります。
狙うターゲットが表層で泳いでいたり、中層によくいる魚、ボトムで甲殻類や小魚などを捕食している魚へ向けたレンジを引いてくる必要があり、其々のレンジにいるターゲットへ向けてアプローチするルアーが誕生しました。
主なルアーの種類
ポッパー
ポッパーは、口に「カップ」がある水面に浮くタイプのルアーで、水中に潜ることはありません。弱ったベイトを水面でバシャバシャと暴れているように演出するタイプのルアーです。
アクションを掛けると口の部分に付いている「カップ」がバシャバシャと水しぶきを上げながらフィッシュイーターを寄せる効果があります。

ホッパーは初めて行くポイントや未開拓のポイントで魚にアプローチする場合に役立ちます。
ペンシル
ポッパーのように「カップ」は付いていませんが、同じく水面を泳ぐルアーです。
バシャバシャと音を立てて弱ったベイトを演出するポッパーに対してペンシルは、よりベイトに似せてあるリアルタイプのルアーです。

ポッパーのような音を出すルアーに警戒するフィッシュイーターに対して使います。
フローティングミノー
ルアーの顔の部分に「リップ」と呼ばれる水を噛みながら水面直下(水面に対して少しだけ下のレンジ)を泳いで浮くタイプのルアーです。
フローティングミノ―の特徴は、浮くタイプのミノ―で、巻くと潜ってベイトのように泳ぎ、巻くのを止めると再び浮きます。

フローティングミノ―はルアーの中でも定番中の定番で、泳ぎもシルエットもベイトに一番近いルアーになります。
シンキングミノー
フローティングミノ―と違って、水に沈むタイプのミノ―です。
キャストして着水後、1秒待って巻き始めたり、2秒待って巻き始めたりなどして、レンジ調節しながら引いてこれる「カウントダウン」できるルアーです。

シンキングミノーは表層・中層・下層と幅広いレンジを探れる有能なルアーです。
シンキングペンシル
シンキングペンシルは、沈むタイプのペンシルです。
着水後、死にかけた弱ったベイトが沈むようにユラユラしながら落ちていく為、それらを狙っているフィッシュイーターに効果的にアピールします。
ミノ―のように「リップ」が付いていないので、水抵抗を受けずに流れに乗ってすらすらと泳がせることが可能です。

水抵抗を受けるミノーよりもバイトをとりやすいのも特徴です。
シャッド
ミノ―に似た「リップ」付きタイプのルアーですが、ミノ―と何が違うのかというとシャッドの場合はミノ―よりも「リップ」が長いです。
「リップ」が長ければ長いほど、ルアーは深いレンジを泳ぎますので深いレンジを攻めることが可能です。
シンキングミノ―は、巻かないと沈みます。シャッドの場合は、巻かないと水面に浮き、「サスペンド」と言って巻かないと中層でピタッと止まる浮力に調節されいています。
なので、深く潜る事もできて、ゆっくり巻く事もできるのがシャッドです。

「リップ」が長い分、ボトムに直接触れずに針掛かりし難いので、なるべく根掛かりを回避して泳いでくれます。
シャロークランク
「クランクベイト」とも呼ばれるズングリムックリとし可愛らしい形をしたルアーです。
シャロ―(浅い)と呼び名に付く通り、浅い=「リップが短い」です。

「リップ」がボトムに当たってくれることで、根掛かり回避能力も高く、その体形が「小魚」や「カニ」などを演出しやすいルアーです。
ディープクランク
「リップが長い」クランクベイトです。
「リップ」が長いと深く潜ります。
シャロ―クランクが干潮時、ディ―プクランクは満潮時のボトムを狙うのに適しています。

ディープクランクは水面より数メートル下でアクションさせたいときに使うルアーです。
バイブレーション
バイブレーションは、深く潜るタイプのルアーです。
シンキングミノ―やシンキングペンシルよりも「ズドン」とボトムに沈みます。

大きく動いて強烈にアピールするクランクに対して、小刻みに小さくブルブル動きながらボトムを攻めることができます。
大きいアピールをするクランクに違和感を持つフィッシュイーターには、バイブレーションは有効で、更に、ウェイトも重いので「飛距離」が出ます。
メタルバイブ
その名の通り、メタル(鉄板と鉛)素材のバイブレーションです。
プラスティック製のバイブレーションよりも沈むのが早いのがメタルバイブです。
糸ふけの出る強風時などルアーが思った通りのコースを泳いでくれない場合は、この自重のあるメタルバイブを使ってラインスラッグを真っ直ぐに引っ張ってくれるので、思った通りのコースを泳がせる事がバイブレーションとの一番の違いです。
スプーン
早巻きすれば水面、ゆっくり巻けば中層、リフト&フォールでボトムも狙えるオールレンジを探れるルアーです。
スプーンが一つあれば、表層から底まで全てのレンジに対応します。
飛距離も出て「ローリング」するタイプ(回転する動き)や「ウォブリング」するタイプ(左右に振る動き)がありますので、初心者でも一番使いやすいルアーになります。

スプーンで狙える対象魚は、GTなどの大型の魚から真鯛など幅広い魚種を狙えるのも特徴的ですね。
メタルジグ
ルアーの中で最も飛距離の出るルアーです。
風を切ってぶっ飛んでいくルアーで、通常、ルアーが届かないような場所を探る事ができます。
メタルバイブレーションで探れなかったもっと深いレンジを攻めることが可能になるので、「深い場所」と「飛距離が必要な場所」こういうポイントでは、メタルジグを使うことをおすすめします。

ただし、根がかりは注意!複数持っていた方が良いでしょう。
さいごに
釣りライフを楽しむ上で、狙うターゲットの魚種に合わせてそれぞれのルアーの特性を知る事は重要です。
でも、魚種によっては狙いとはまったく違った魚が釣れることがあります。
それもルアーフィッシングの楽しみ方のひとつですね。
ルアーの特徴を把握した上、色々なルアーで価値ある一匹を釣ってください。