日本人に馴染みの深い魚。鮭。
輸入が多くを占めていますが、日本人であればだれでも知っている魚ですよね。
刺身や焼き鮭などだけでなく、イクラも食べちゃう日本人ですが、実際に泳ぐ姿を見たことがある人も少ないのではないかと思います。
魚釣りで鮭を釣ったことがある人は、大きな魚体とその引きに虜になってしまう人も多いようです。
世界では寒い地域であればどこでも生息しているというイメージが強いですが、今回は日本国内で鮭が確認できる地域をまとめてみました。
鮭の種類
日本には鮭は秋鮭、トキシラズ、トキサケなどと呼ばれる白鮭と、ギンマスと呼ばれる銀鮭がいます。
実は、マスと呼ばれる魚も鮭の種類で、紅鮭とはベニマスやヒメマス、トワダマスなどを指します。
それら鮭やマスは全て鮭と一般的には呼ばれ、北太平洋、やオホーツク海などの寒い地域に生息しています。
世界には、アトランティックサーモン、キングサーモンなどもっと多種にわたる鮭が生息していて、日本にはどの鮭も流通していますね。
特に刺身などで使われるキングサーモンは有名。
日本は鮭の消費大国でもあるので色んな鮭が流通していますが、寿司ネタに使われる刺身や朝ご飯などの塩鮭など、鮭を食べたことがない日本人は少ないのではないでしょうか。
ところで、日本において鮭と言われる種類はほとんどが白鮭のことで、釣りは白鮭がターゲットになります。
天然の銀鮭は日本では千島列島には生息しているようですが、河川には遡上することなくほとんど見ることはありません。
河川での鮭釣りは禁止
サケは河川で釣れる魚で最も魅力的な魚ではないでしょうか。
しかし、後述しますが、河川でのサケ釣りは全面的に禁止されています。
ご存知の通り、鮭は川で産卵する魚。
河川で乱獲されると鮭の絶対数が圧倒的に減少傾向になり、天然の鮭を保護する観点から、厳しく処罰されます。
とくに産卵を控えた鮭は、食いも良いはずですので比較的簡単に釣れる傾向にあるようです。
プロ釣り師なら、簡単に釣れる魚に興味はないのですが、やはり鮭となればだれでも釣りたい魚ですから、そこはしっかりとルールを守りましょう。
とにかく、河川でのサケ釣りは禁止ですので、それを念頭に置いて鮭釣りの情報を集める必要がありますね。
鮭の生息する都道府県
サケ釣りならやはり北海道
サケ釣りならやはり北海道が一番です。
北海道では釣れる魚は日本の中でも結構特殊で、ホッケ、カレイ、ニシン、カジカ、クロガラシなど釣りの対象魚となる魚は本州以南の対象魚とは異なります。
鮭は寒い地域でしか生息していませんので、日本で生息する鮭は北海道だけと思っている人も多いようですね。
もちろん、釣るのは海しか認められていません。
河口などは処罰の対象になる可能性もあるので、注意が必要です。
*河口から何mは禁止など、自治体によって規制がありますので、詳しくは自治体にお問い合わせを。
北海道で有名なサケ釣りの場所をまとめてみました。
どこも鮭の釣りには良いポイントがあるらしいです。
でも、結局、鮭は北海道だったらどこでも釣れると思ってもいいかもしれません。
食いつきも良いので、他の魚を狙ってたら鮭が釣れたとかそういう話もいくつかありました。
とにかく、鮭は保護対象になるので、釣れ過ぎは良くないため、ご注意を。
あと、自主的な判断になりますが、卵(いくら)でお腹がパンパンになっているような鮭は、リリースしましょう!
青森県は日本海が有力!
青森県でも意外とサケ釣りは人気です。
でも、太平洋側で釣れるのは釣れるんですが、数はあまり報告が上がっていませんでした。
季節は11月~12月。
もちろん、青森も寒い地域ですので、海沿いであれば鮭が釣れますが、釣り人の情報だと十和田や三沢市、深浦町などで釣果が上がっているみたいです。
青森県でも鮭は河川に遡上しますが、もちろん、河川での鮭釣りは厳禁です。
奥入瀬川での釣りの情報もありましたが、こちらも有効利用調査での目的のサケ釣りとなります。
川釣りしていたたまたま鮭が釣れた場合も、傷つかないように元気なうちにリリースしましょう。
岩手県でも少ないものの鮭の釣果がある
岩手県も寒い地域ですし、鮭の釣果が上がっているようです。
久慈や遠野、釜石など、岩手県内の海岸や漁港で釣果の情報があがっていました。
東日本大震災のあとは、宮城県の養殖場から逃げた銀鮭が釣れるという珍しい現象も起こっていたそうです。
岩手県のリアス式海岸はやはり魚釣りには凄く適していて、鮭を狙うファンもたくさんいます。
中には、キングサーモンを船で釣ったという情報もありましたが、天然のキングサーモンは日本ではなかなか見ることはありませんね。寿司屋くらいしか。
岩手県のHPでは、10月1日~2月末日までは船を使用して鮭の採捕が禁止されていることが書かれてありますので、くれぐれもご注意ください。
その他の鮭が釣れる地域
実は日本全国で鮭が釣れるところは意外と多いです。
北はご存知の通り北海道で、南は山口県。
山口県では川に遡上するようですが、その数は極めて少なく、年々減少傾向にあるそうです。
温暖化も関係してそうですね。
ちなみに、山口では海で釣れたという情報はほとんどないみたい。
福岡県でも稀に川で鮭があがるようですが、ほとんどないケースなので南限は山口県ってことでいいでしょう。
太平洋側になると南限は千葉県になります。海流などの関係もあるそうです。
千葉県では栗山川や瑞沢川に鮭が遡上しているのが例年確認されているらしく、鮭の生息における本州の南限と言われています。
本当は山口県なんですけど、太平洋側では千葉県が南限ということですね。
栃木県などの内陸の都道府県でも鮭は川を遡上して現れることがあります。
全国の河川での鮭釣りは厳禁だが特別なケースもある
日本での河川では鮭釣りは法的に禁止されています。
前述の通り、河川で出産して海に帰る鮭は、個体数を守り続けるために保護されているんです。
しかし、鮭の有効利用調査と言うのがあります。
これは調査捕獲目的のために河川で鮭の採捕(釣り)を認められているケースです。
各河川では、自治体の承認の元、一日当たりの入場制限が設けられているものの、鮭釣りを楽しむことができます。
各河川と鮭釣りなどで検索をかければ、自治体のホームページなどがヒットしますので、気になる方は調べてみるといいかもしれません。
なお、調査目的の鮭の釣りが許可される期間は、北海道は6月ごろから、南に行くにつれて時期はずれる感じです。
期間については自治体によって異なりますが、大体1か月ほどあります。
必ず、事前に問い合わせて登録しなければ河川で鮭を釣るのは禁じられていますので、しっかりと確認して川での鮭釣りを楽しみましょう。
以上、鮭の日本国内の生息地域でした。
万が一、川釣りなどで鮭が釣れてしまった場合、そっとリリースしてください。
鮭は都道府県によっては絶滅危惧種の指定がされているので、リリースしないと処罰される可能性もあるので、ご注意を。
養殖も多い鮭ですが、やはり自然を楽しむのが釣りの醍醐味なので、鮭釣りは基本的にリリースという意識を持ちましょう。