水温の低下する冬季シーズンの名残りを色濃く残す「春」。
この時期にエギングでアオリイカを求めてエギングとなると、方向性は、ある一つの方向へ向かっていきます。
それが、「深場」。藻場と隣接するディープエリアです。
今回は春のエギングに必要な知識をおさらいして、コツを解説します。
春イカは深場がポイントになる!
産卵を目前に控えたイカは、藻場へと集約していく傾向が強くなりますが、まだまだ低水温期で完全に浅場には本格的に入って来ません。
藻場が形成されるようなエリアは、比較的に水温が低めで、ある一定の水深があります。この春の季節、デイゲームのエギングでアオリイカを狙う場合は、そのような「藻場と隣接するディープエリア」が定番となるでしょう。
この春の季節に釣れるイカは、「デカイカ」が多いのも特徴です。
春イカを釣る為に釣り場で把握すること
春のイカは、ただ闇雲にディープを釣り続けるのではなく、イカが入って来るような深いエリアを絞り込み、そこにより長くエギを入れます。
イカの居るディープでエギを動かしている時間を少しでも長く取るように、その深場の範囲を絞り、その深場と足下までのシャローを繋ぐブレイクをしっかりと丁寧になぞっていくことが、春のデカイカと出会える方法になります。
これには、アングラー自身が「ディープ」と「ディープエッジ」を明確に把握しておかないと、春イカの釣り自体が成立しなくなります。
また、春は秋のようなサイトゲームは少ないです。
1回目のボトム取りから、数セットのフォールでエギを追いかけて来てサイト可能なレンジ、あるいは距離にまで進入してくるような場合を除けば、ほとんどサイトゲームはないと言えます。
多少なりの潮切れがある事はもちろんですが、地形を探して、地形を釣る事。これが春エギングの基本の一つでもあります。
春イカデイゲームに最も必要なアイテム
さて、春イカを狙っていく場所は、イカをストックしているであろう「ディープエリア」ですが、足下から沖の水深の深さやシャローに繋がるブレイクの変化、最終的な抱かせポイント・回収地点など読み取っていかなくてはなりません。
まだ冬の名残りで比較的海水の透明度が高いのも春イカを狙う際に意識しなくてはなりません。
水面が風でざわついてでもない限り、肉眼でもボトム確認ができますので、地形やストラクチャーなどの輪郭、やや沖めのブレイク、そのエッジを狙う今回のような「春イカ狙いのエギング」には、まさにうってつけなのが「偏光グラス」と言えるでしょう。
ボトムの地形が見えるとディープエッジも見えるので、境界線が分かれば、アプローチの方法が大きく変わります。
この偏光グラスを着用する事で、デイゲームの春イカ攻略は大きく変わります。
春イカを狙う際に偏光グラスを着用するメリット
偏光グラスの仕事は、水面のギラつきを抑えてクリアな視界を確保する事です。
加えて目に入ってくる乱反射光を抑制する為に、目の疲れが軽減されるのは、大きなメリットになります。
今回のようにボトムを含めた地形の輪郭を際立たせ、ディープエッジの察知にはボトムの色の濃淡でもって的確に伝えてくれる必要なアイテムとなるでしょう。
春に限ったことではないのですが、海で泳いでいるイカは少し黒ずんで見えます。
波の影の部分と見間違うこともしばしばありますので、偏光グラスを使うことによってより精度が高くイカを発見しやすくなります。
春イカは1杯釣れるともう1杯近くにいる
イカはつがい(雄と雌)でいることが良くありますが、春は尚更その確率が高いです。
つまり、あるポイントで1杯釣れたとするならば、もう1杯が近くにいると考えていいでしょう。
一人で行く場合は、1杯を釣り上げたとしたならば、すぐにエギからイカを外して同じポイントでもう1杯を狙わなくてはなりません。
二人で行くならば1杯が見えたりアタリがあったとしたら二人で同じポイントを狙うと良いでしょう。
大きなイカほどつがいでいることが多いってことですね。
1㎏を超えるようなイカが釣れたときは、嬉しくて撮影などしてしまいがちですが、それは後のお楽しみにとっといて、すぐにキャストをした方が良いです。
【春イカを狙うポイントのまとめ】
・春イカは深場を狙う
・晴れた日のデイゲームの春イカ狙いは偏光グラスが必須アイテム
・1杯釣れた時は同じポイントですかさずもう1杯を狙う
他にも、春イカのしゃくりの回数など、いろいろな意見があります。
しゃくりの回数は試行錯誤試すのが一番良いのですが、釣り番組などを観ると4回程度のしゃくりをしている人が多い印象です。
デイゲームとナイトゲーム、釣り方は多少異なりますけど、ディープとエッジを意識しながら春イカを狙えば釣果率は格段に上がります。
また、ナイトゲームの場合は、初めて行くポイントの場合は確実に漁場の深さや海藻などの状態を把握していた方が良いでしょう。
エギの大きさも春イカに合わせて多少大きいサイズも持って行く方が良いかもしれません。
このように戦略的に春イカは狙えますので、是非、キロサイズをあげてくださいね。