一般的にシーバスゲームは、オフシーズンとなる冬~早春ですが、「厳冬期~早春のコノシロパターン」が成立する地域があります。

晩秋の荒食いを終え、産卵エリアへ向かうシーバスなのか、産卵エリアに出て行っていないのか、はたまた帰ってきたのかは、シーバスに聞いてみないと分かりませんね。

今回、様々な個体の入り混じったシーバス達がコノシロに付いている「コノシロパターン」の攻略法をまとめてみました。

 

冬のコノシロを追ってみよう

一般的に「コハダ」で知られるコノシロですが、冬は比較的水深のあるエリアに移動すると言われています。

 

しかし、コノシロは水温だけで動いている魚でないと思えるフシのある魚であり、「こんな時期に?」と思える時期に河川に入ってきたりもします。

 

もちろん、真冬の時期に入ってくることも少なくありません。

塩分濃度の低い汽水域である河口・河川、防波堤など沿岸部など、常に水面に目を配り、コノシロの群れを探してみましょう。

 

 

コノシロに付くシーバスは大きい

この時期のコノシロは、30㎝近かいどデカいサイズの群れも居たりするので、追っているシーバスもぷりぷりのどデカいサイズが付いている事が多いです。

 

ルアーを投げてゴッゴッと何かに当たる感触があったら、どデカいコノシロがルアーのフックに引っ掛かることがあります

 

群れを見つけたら、シンキングペンシルをメインに表層、ボトム・中層と幅広く探しましょう。

シーバスのレンジを探るというよりも、コノシロの群れにどういう状態でシーバスが付いているかを探るイメージです

 

 

3つのキーポイント【鳥・時期・水温】

1]

コノシロの有無は、遠くから見ても把握する事が可能です。それは、コノシロを好む「鳥」の存在です。

コノシロを好むのは、ミサゴトンビです。

この三種が居れば、間違いなくコノシロの群れが周囲に居ると確信してもいいでしょう。特にミサゴが水面に突っ込む時は、確実にコノシロが上ずってる証拠です。

 

 

2]時期

そんな鳥たちが、アングラーをコノシロの群れへと誘導してくれるのですが、群れを見つけてもトップに反応を示さない「時期」が存在します。

コノシロに付いたシーバスをデカトップで狙うというパターンがありますが、何故か12月(地域により異なる場合も)にはトップに出なくなってしまう事があります。

シーバスの荒食い終盤には、ある程度の体力を付け、トップへ出るほどの活性は無いという事、お腹一杯でそんなにガツガツ食べられない状態という事が考えられています

 

 

3]水温

あとは、水温も要因の一つとしてあげられます。

基本的には、適水温の幅が広いシーバスにとって、水温の変化はそんなに気にならないと思っている方も多いと思いですが、真夏と真冬の上限・下限の水温移動時に大きく影響されるといえます。

下限の水温となる真冬の時期、活性というよりもシーバスがベイトを認識する距離や範囲が水温によって変化すると考えられます。

つまり、水温が下まわる低水温時は、コノシロに付く個体は表層のコノシロの群れまで範囲に入れず、コノシロの群れの一番下部のみ捕食範囲に入れているということになります。

 

 

デイゲーム攻略

コノシロパターンのデイゲームでは、シーバス自体のレンジは深い事が多く、その目の前を通ったルアーのみ表層への突き上げ捕食する状態になる事が多いです

これは、冬のコノシロ付きの特徴とも言えます。

 

デーゲームでの攻略も意識しながらシーバスを狙うと良いでしょう。

 

 

ナイトゲーム攻略

冬時期の干満差は大きく、コノシロの移動スピードが上がり、コノシロの群れを直接狙い打つ事が困難になります。

シーバスの回遊待ちというより、そこに居るシーバスと一緒にコノシロを待つスタイルがナイトゲーム攻略になります。

時合いはコノシロが下ってきた時に始まります。

使用ルアーは、表層系ミノ―やシンキングペンシルなどを使い、基本レンジ自体は表層で問題ありませんが、コノシロの有無の確認もかねて上から順にレンジを探りましょう

 

おすすめは、表層から1m前後をジャーク無しの水絡みを感じながらのタダ巻きです。

これが、冬のコノシロパターンのナイトゲーム攻略法です。

 

 

まとめ

コノシロというベイト一つで、秋から冬でパターンが違ってしまうシーバスフィッシングは、本当に奥が深く、まだまだ分からない事も多くあります。

年々変化するシーバスゲーム、季節感に若干のズレのあるコノシロを追ってみると、そこには見逃していたシーバスが潜んでいるかもしれません。

釣ってみないと解らない。

釣れない時間を過ごさないと解らない。

そして、同じ状況が来季もあるのかも解らない。

 

シーバスという魚を理解するのは難しいと言えますが、それこそが、シーバスの醍醐味であり、楽しさでしょうね。

既成概念に囚われずにルアーをキャストすることが重要になります。皆さんのお住まいの地域にも「コノシロ」が存在すれば、そこは、ぷりっぷりっのランカーシーバスが付いているかもしれません。

フィールドに通い、悩み、試行錯誤しながら感動の一本をゲットしてください。

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