ジギング入門魚にして定番、王道の魚といえば「ブリ」という魚になるのではないでしょうか。

青物御三家と呼ばれるカンパチ・ヒラマサと並んで、青物魚の代表になる魚です。

12月の今頃の時期からお正月のシーズンまでのブリは「寒ブリ」とも呼ばれ、かなり値も張る高級食材として、釣りに全く興味のないような一般の人たちまだ広く知られていますね。

そんな寒ブリをジギングで釣るための押さえるべきポイント寒ブリ特有のリズムを今回ご紹介していきます。

 

ブリの面白さを解説!

このブリという魚は、青物御三家の中にあって、そのファイトが他の2つ(カンパチ・ヒラマサ)よりも地味と呼ばれることが多いです。

 

そのためなのか、意外にも釣り人からは低い評価を受けやすい傾向にあります。

 

しかし、瀬付きが少ない魚のため、障害物が少ない砂地のような海域に多いのも事実で、その為にキャッチし易いという側面も持ち合わせているとも言えなくもないです。

 

実際に、10kgを優に超えるようなサイズがヒットすると、メインのPEラインを高切れさせる事も多く、そのファイトはやはり青物!

実際にファイトを体感すれば、それは素晴らしいものです。

 

 

このブリならではの最大の楽しみ方の一つが、「数釣り」です。

フィッシュイーターの中にあって、3kgにも4kgにも、更にそれ以上の大型サイズまでに成長した上に、大規模な群れを作る魚は他に居ません。

 

身近なターゲットの中では、このブリくらいではないでしょうか?

ブリのジギングゲームには他にはない「ブリ」だけの独特のリズムや楽しみ、押さえないといけないポイントが数多くあります。

 

 

まず青物の釣り方

ブリを始めとする青物をジギングで釣るための基本的なアクションは、「ジャーク」、「フォール」、「ただ巻き」になります。

以前にもご紹介しましたショアジギ必勝法を、ご覧ください。

 

ただ、以前の記事でもご紹介したとおり、闇雲にジグにアクションを与えるだけでなく、ブリに食わせる間を与えてやることが重要になりますので、きちんと「食いつかせるタイミング」を与えて、ジグに命を吹き込みましょう。

 

 

スイッチとリズムを探す

ブリのジギングの中で、とりわけ難しいのが、スイッチを入れるタイミングアクションのリズムです。

 

魚探に映っているのに、そこにいるのに、潮が流れているのに、ジグに全く興味を示さない時があります。

 

もちろんジグだけでなく、生き餌の泳がせ釣りでも、こんな現象が起きやすいのが、ブリ釣りのおもしろいところです。

 

 

あの手、この手で口を使わせて、そして、ようやくヒットに持ち込む、要するに自分の腕で掛けた感が高いフィッシュゲームです。

具体的には、一日の中でも活性の上がる時間帯・時間帯で変わるレンジの変動・光量に比例するように変わる活性などスイッチやリズムを試行錯誤しながら、パターンを探していきます。

 

 

■時間帯

どの魚にもよく言われることですが、「上げ3分・下げ7分」は、潮が動き餌となるプランクトンやベイトとなる小魚が活発に動きますので、フィッシュイーターが良く釣れる時間帯となります。

「朝マズメ」は空が薄らと明るくなり始めてから日の出まで、「夕マズメ」は陽が沈んでから暗くなるまでの時間帯です。季節や大潮・小潮・長潮などによって違いますので、釣りに行く日はチェックしておきましょう。

 

 

■ジグ

潮に濁りがあるときは警戒心が薄れ、潮が澄むときはジグを見切られることが多いですので、澄み潮に効くカラーと濁り潮に効くカラーを選択してみましょう。

 

あと、餌となるベイトの確認もしてみましょう。

餌のサイズでジグのサイズを選ぶことの参考にしてみるのも一つの手です。寒ブリは、アジ・カタクチイワシ・マイワシ・サバなど様々な魚を捕食しています。

 

 

ただ、一番重要なのは、思い通りにジグを動かせる自分なりに使いやすいジグを持っておく事です。

ジグの特性を知った上で使いこなせることが、その日のブリのパターン、その時間帯のパターンを見出せる方法になります。

 

 

 

■ジギングのリズム

寒ブリのジギングは、ロングジグと呼ばれる形状が長いジグを、スローにアクションを掛けながらブリを狙うのが主流になっています。

レンジとなる水深の光量など考えて、ジグのカラーを選択しながら、ボトム付近をスローテンポで重点的に攻めてみても良いでしょう。

 

基本的には、澄んだ潮では速いテンポのジギング濁りの入った潮ではスローテンポのジギングで、寒ブリを狙います。

 

 

■ブリを掛けたら・・

根に潜る習性のカンパチやヒラマサと違い、根でラインが擦れてバラすことの少ないブリですが、掛けてからブリに下の方向を向かせると一気に暗い方へ向けて猛ダッシュしていきます。

もし、ヒットしたら、焦らずフッキングして、休まずにゴリ巻きしましょう。この時、ドラグ調整は「走ったときに滑るくらい」の強度にしてやり取りしていきます。

 

 

さいごに

脂ののった高級魚「寒ブリ」は、味も美味しく、数も釣ることができる上に、引きも強く、ゲーム性も非常に高い最高のターゲット魚といえますね。

10kgオーバーの寒ブリも揚がることもしばしばあり、寒ブリをターゲットにした冬ジギングを楽しみにしている人も多いのではないでしょうか。

よければ、ぜひ、皆さんも「寒ブリ」をジギングで狙ってみてはいかがでしょうか。

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