マゴチは河川・河口エリアなどの汽水域、サーフから磯、漁港からオフショアの船まで、様々な場所で釣ることができます。
底層の小魚や甲殻類といったベイトを捕食している獰猛なフィッシュイーターとして知られるマゴチですが、ルアーフィッシングや泳がせ釣りなどの方法で、多くの釣り人から人気を得ている魚です。
ハードルアーやワーム、時にはジギングやアジングをしている時でもアタックしてくるマゴチですが、狙って釣ろうとするとなかなか釣れない魚でもあります。
今回、そんなマゴチの居る場所を追って、考察をまとめてみました。
季節別~マゴチの動向
【春】
産卵シーズンとなる春は、産卵場所となる浅瀬に接岸してきます。
ヒラメ同様、フラットフィッシュであるマゴチも産卵前の荒食いで3月から夏まで釣りやすい時期になります。
ナイトゲームでは、漁港の常夜灯周りなどに集まる傾向があり、アジングなどの外道で釣れる事があります。
【夏】
7月~8月頃まで産卵期となる為、サーフや河口、漁港などで、ナイトゲームはもちろんのこと、デイゲームでも狙う事ができます。
ナイトゲームでは、大型サイズのマゴチがアタックしてくる事も多い為、夏はマゴチのベストシーズンとも言えるでしょう。
夏が旬のマゴチは「照りゴチ」とも呼ばれ、マゴチ釣りの最盛期です。
【秋】
冬時期に深場へ移動する前の荒食いシーズンの秋は、地域によって11月~12月頃までサーフ・河口・漁港などで狙う事が可能です。
春の季節と同じように、ナイトゲームでは漁港の常夜灯に付いている可能性が高いです。
サーフや河口で、この時期のメインベイトとしているのが、キスであることが多いです。
【冬】
この時期になると、ヒラメのように水深の深い深場までは移動しないものの、ある程度の水深のある深場まで移動するマゴチは、岸辺で釣れなくなってきます。
ただ、地域によっては漁港やサーフなどでも釣れる事がありますので、充分に狙う価値はあります。
マゴチの狙える時間帯
朝マズメ・夕マズメはもちろん、明るい日中のデイゲームでも、夜のナイトゲームでも良く釣れます。
前述したその季節やベイトの有無などの影響が大きいために、「時間帯」を追うよりも「ベイト」を追う事が重要です。
敢えて、時間帯を絞るとなれば、やはりベイトの活性が高い時間帯、「朝マズメ」と「夕マズメ」の時間帯となるでしょう。
釣れる場所
ボトムが砂地でベイトが豊富な場所となれば、比較的どこにでも居る可能性の高いマゴチですが、高級魚と言われるだけあって簡単に釣れる魚ではありませんね。
■堤防
堤防で狙うべき場所は、堤防の先端部・角などでしょう。
他にも堤防廻りの捨石などのカケアガリが確認できる場合は、絶好の釣り場になることもありますので、小魚などのベイトフィッシュを探してみましょう。
■サーフ
サーフでは、地形の変化「ヨブ」を重点的に狙っていきましょう。カケアガリをはじめとして、フラットと思えるようなごく小さな砂地の凸凹にも付いていることが多いです。
具体的には、ワンド・岬・単独の岩礁・テトラポットといった人工物などの地形変化は、潮の変化をもたらして大量のプランクトンを発生させます。そこにヨコエビなどが豊富になり、それらを餌とする小魚が多く集まってきますので、そこにヒラメやマゴチといったフィッシュイーターたちが集まります。
■漁港
漁港内では、外海に面して潮通しの良い場所、ナイトゲームでは、常夜灯周辺がキーポイントとなります。
特に、夜の常夜灯には小魚が集まりますので、当然、マゴチも居着いてる場合が多いので、「常夜灯」は、おすすめします。
■河川・河口
サーフと同じように「地形の変化」を狙います。
すなわち、地形変化であるカケアガリなどのブレイクゾーンには、ヒラメやマゴチといったフラットフィッシュはもちろん、シーバスなどのフィッシュイーターたちが、このブレイクゾーンに沿って回遊してきます。
流芯部となる水量の多い流れ込みポイント、川からの水と海水の混ざり合う汽水ポイントなど、狙える場所が豊富な河口ですが、ヒラメと比べてマゴチは驚くほど川の上流まで上がってくる事も多いですので、ぜひ、狙ってみてください。
まとめ
シーバスフィッシングやジギング、時には、アジングやエギングの時にでも、果敢にアタックしてくるマゴチですが、こうしてみると砂底であれば、どんなポイントでも釣れる可能性のあるフィッシュイーターといえますね。
季節、時間帯、ベイト、そして・・場所。
これらのポイントを意識して、本命の「マゴチ」を狙えば、自ずと釣り方も変わってくるのではないでしょうか。
決して「外道」ではなく「本命」のターゲットとしてのマゴチ、すぐそこに居るかもしれません。