キャンプなどで、BBQやダッチオーブン料理を楽しむ時に必要になるのが「」。炭の火おこしが始まらなければ何も始まらず、アウトドアクッキングで炭の火おこしは、それだけ重要な作業になります。今回は、炭の種類と特徴と選び方、火おこしのポイントなどをご紹介します。

炭の種類や特徴を知って、賢い炭の選び方をマスターしてアウトドアクッキングを楽しんでいきましょう!

 

押さえておきたい上手な火おこしのポイント

炭おこしは調理の1時間くらい前を目安に始め、炭の表面が白くなるところが調理のタイミングです。

基本的な炭の火おこし方は、①着火剤を置く→②着火剤の周りは小さな炭で囲む→③着火→④火が移ったら炭をのせる→⑤うちわで扇ぐ→⑥白くなれば完成の手順で行います。

 

*上手な火をおこしワンポイント

上手に火おこしする為のポイントは、小さな炭から始める事。その後、通常の炭を載せる時は焼けた炭を密着させて、しっかりと火が移るようにしましょう!

 

炭の種類と特徴

炭といっても、様々な種類があり、その中にはBBQに適していない炭もあったりします。それぞれの特徴を知って、上手に使いこなすことが重要です。

 

 

黒炭

クヌギやコナラなどを使って、800℃程の温度で焼かれた炭です。全体的に色が黒く、良い炭になるとしっかりと樹皮が残った状態で炭化しています。着火しやすく高火力なのが特徴で、BBQに適した炭だと言われています。

BBQにもってこいの炭です!

白炭

カシなどの堅い木を1000℃以上の高温で焼いた炭で、焼きあがったら灰をかけて一気に冷ますので、表面が白っぽく見えます。火持ちが良く、火力が安定していますが、火がつくまでに時間がかかるのでBBQにはあまり適しません。

代表は備長炭ですね!

成型炭

オガクズなどの木粉を加圧成型してから炭化させたもの、あるいは、炭を粉砕して成型したものです。形が均一で火力が安定しているのが特徴です。簡単に着火できるものもあれば、微長炭に似た性質で着火が難しいものもあります。

均一で扱いやすい炭ですね!

着火加工成型炭

成型炭に着火加工が施されたもので、ライターで火をつけることが可能で、初心者でも簡単に火をおこすことができます。着火直後は、着火剤が燃えるために炎が上がりますが、この炎で調理した場合、食材に臭いがつくので注意しましょう。

ライターで一発着火できる炭です!

豆炭

石炭を主原料としている均一な形に成型した炭です。着火すると石炭臭がする場合もあるので、BBQなどの網焼きには不向きですが、着火しやすく、形が均一で火力調整が容易にできる為、ダッチオーブン料理には最適です。

ダッチオーブン向きの炭ですね!

チャコールブリケット

木炭粉をファイバー製の卵パックのようなもので包んで成型した炭です。ファイバーにはパラフィンなどの着火材が含まれている為、簡単に火をつける事ができ、折り割って着火剤のように使うこともできます。

着火剤としても使える便利な炭です!

炭おこしでやりがちな失敗例

⑴着火剤を炭の上に置いてしまう

着火剤の炎が炭に当たるようにしなければいけないので、着火剤は炭の下側にセットしましょう。

⑵新聞紙を着火剤にしてしまう

新聞紙を使って着火すると、周囲に灰が舞ってしまいます。残った灰が食材に付くことがありますので、なるべく新聞紙は使わないようにしましょう。

⑶着火剤をつぎ足してしまう

炭への火つきが悪いからという理由で、着火剤をつぎ足すのはNGです。急激に燃え上がり、ヤケドをする場合もあるのでやめましょう。

⑷炭を動かしてしまう

点火後は、炭を動かさないのが着火の早道です。ついつい炭をこまめに動かしてしまいますが、あまり動かすと火つきが遅くなるので注意が必要です。

⑸湿った炭を使ってしまう

湿度の高い雨の日などは、炭が湿りがちなので火がつきにくくなります。湿った炭はしっかりと天日で乾かしましょう。

⑹大きな炭から始めてしまう

炭の火おこしに、始めから大きな炭を使うと、なかなか火がおきませんので、極力、小さな炭をセットしましょう。無い場合は、炭を割って小さくします。

 

以上が、炭の種類とその特徴でしたが、炭にもこれだけの種類があり、ひとくちに炭おこしと言っても、意外にも難しい作業ですね。キャンプやBBQで火をおこそうと思っても、なかなか火がつかずに焦れば焦るほど、お腹を空かせた仲間の冷たい視線が突き刺さります。。なんてことにならないように、事前に炭の火おこし術を予習しておき、アウトドアクッキングを楽しんでくださいね。

 

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