大物狙いの最強の釣り方「泳がせ釣り」は、身近な防波堤から磯や船まで、気軽に試すことができる釣りです。

別名「のませ釣り」とも呼ばれており、ルアーフィッシングのようにテクニックを必要とせずに、

生き餌を使って大型のフィッシュ―ターを狙う釣法です

 

泳がせ釣りで釣れる魚は幅広く、主に、青物、スズキ、ヒラメ、マゴチ、根魚、アオリイカなどが釣れるよね!

 

今回、海の泳がせ釣りに使う魚を一気にまとめてみましたので、参考にしてみてください。

 

泳がせ釣りに使う魚

 

銀兵(ウグイ)

ウグイは生き餌としても長時間泳いでくれる強い魚です。銀兵と書いて「ぎんぺい」と読みます。

泳がせ釣りの餌としてウグイを使って釣れる魚は、ヒラメ・シーバス・マゴチなどです。それ以外のフィッシュイーターも狙えば釣れる可能性はあります。

 

ウグイは、元気に泳ぐ万能な生き餌でもありますが、基本的には淡水魚の部類に入りますので、「海水域・汽水域・淡水域」のどこのエリアで泳がせ釣りをするかが「餌持ち」に関わってきます

 

海に降りる魚は「降海型」と呼ばれ、コイ科ウグイ属の魚では、ウグイマルタウグイのみです。
降海型は南に行くほど少なく、北に行くほど多くなります。
本来は海水魚であっても淡水に侵入する魚も淡水魚に含まれますので、「海の魚を川で泳がすと長く生きない」ように、一概にどんな場所でもウグイは餌持ちが良いとは言えませんので注意してください。

 

それでも、塩分濃度・水温変化の適応力もあり、生命力が強いウグイ(銀兵)、機会があれば、ぜひ試してみてくださいね。

 

ウグイでヒラメを狙うときのワンポイントアドバイス

*ご存知、ヒラメ狙いの場合は、「ヒラメ40」といってアタリから40秒カウントしてから合わせる事が有名な話です。

ただ実際には、魚信があってから魚に違和感を与えないように軽めに一定のラインテンションを張っておき、手に魚の重さを感じながらフッキングする事が重要です。

重みがずっしりと感じたら、焦らずにファイトを開始しましょう。

 

アジ

泳がせ釣りといえば、色んな魚をターゲットに生き餌として使える「アジ」ですね。

 

アジは長時間元気に泳いでくれる魚です。

泳がせ釣りの餌としてアジを使って釣れる魚はカンパチ・ブリ・ヒラマサ・アオリイカ・ヒラメ・シーバス・マゴチ・ハタ・クエ・カサゴ・ソイ・メバルなどなどまだまだいますが、それだけアピール力も強い魚です。

アジを生き餌にマダイ・チヌなどを釣った人もいますよ。

 

アジはもともと群れで泳いで生息しています。
大型の魚に狙われないように、単独的な行動はあまりとりません。
しかしアジを泳がせ釣りに使った場合、もちろん他にアジの群れにたまたま入れば別の話になりますが、単独で行動するために狙われやすくなります。

アジを捕食するような大型の魚は、群れでいるアジに対してどの個体を狙えばいいのか分からないですが、単体でいる場合は的確にそのアジを狙うため食いついてくるんですね。

 

もっともアジを泳がせ釣りで使った場合は、泳いでいるアジも針がかけられているために行動範囲が狭く、大型の魚に捕食されやすいです。

 

アジの泳がせ釣りのワンポイントアドバイス

堤防でのサビキ釣りで釣ったアジをそのまま泳がせてみましょう。
意外にも大きな魚は、アジ(豆アジ)を追って、足元までやってきてます。サビキ釣りと泳がせ釣りのコンボはおすすめです。

 

サバ/イワシ

こちらもフィッシュイーターの常食といっても過言ではない魚、泳がせ釣りの生き餌として人気の「サバ」と「イワシ」ですね。

 

アジと同じように、釣れる魚は、カンパチ・ブリ・ヒラマサ・アオリイカ・ヒラメ・シーバス・マゴチ・ハタ・クエ・カサゴ・ソイ・メバルなどなど。

多種な魚にアピール力の強い万能な生き餌ですが、サバ・イワシ共に、アジと比較すると若干弱るのが早い魚ともいえるでしょう。

 

サバは遊泳力、イワシはウロコが剥がれやすいのが特徴で、それぞれアピールポイントがあります。

 

遊泳力が強いと、その分大型の魚にアピールしてしまうし、鱗がキラキラ光れば泳いでいるのが分かりやすく、食いが良いとされています。

 

 

ボラ

ボラは、割と生命力のある魚で捕獲しやすい生き餌として向いています。

泳がせ釣りの餌としてボラを使って釣れる魚は、アオリイカ・ヒラメ・シーバス・マゴチなどです。

 

都心部などでも河川に大量に発生しているボラは、それだけ生命力が強いし、ある程度塩分濃度の低い海水や淡水でも十分に生きます。

釣の盛んな地域になれば、泳がせ釣りのための比較的小さなボラを販売している場所も。

 

泳がせでアオリイカを狙うときのワンポイントアドバイス

アオリイカの泳がせ釣りにヤエンを引っ掛ける釣法がありますが、イカが掛かっても合わせは禁物です。

アオリイカは生き餌の頭を食いちぎるので、生き餌をじっくり抱いたときに、焦らずヤエンを投入するようにしましょう。

ヤエン釣りは経験を踏むことが必要な釣りです。
ヤエンで釣果が上がらない場合は、ひっかけ針が付いている泳がせ釣り専用の針もありますので、そちらを試してみるのも良いかも。

 

シロギス/ハゼ

ボトム狙いの生き餌として有効です。

ヒラメマゴチといったフラットフィッシュ系のフィッシュイーターを狙うのに適した生き餌になります。
また、ボラと同じく入手しやすい魚です。

 

ただ、鱚やハゼに関していえば、生命力が弱いため泳がせ釣りにはなかなか向かないかもしれません。

3年ギスと言われる大型の鱚であればそれなりに生命力が強いですが、大きすぎると大型の魚も捕食しませんので難しいところですね。

 

 

カマス

大型のカマスを泳がせてもアタリは少ないですが、主に泳がせ釣りの餌としてカマスを使って釣れる魚は、ブリ・カンパチです。

カマスを捕食している青物に有効です。

 

カマスは塩焼きなど美味しく食べれますし、釣り人にもそこそこ人気があります。

カマスを狙って小さなカマスが釣れたら、泳がせに使うというようなやり方が一般的かも。

 

 

その他 泳がせ釣りの餌として使える魚

その他、ネンブツダイ・ベラ・ハタンポ・チヌ・アメウオ・イカ・カツオなど、様々な魚が生き餌として使われています。

いずれの場合も、大きすぎず、さらに生命力が比較的強い魚を使うと良いかと思います。

 

バッカンなどに魚を入れたときに、すぐに仰向けになって泳いだりしますが、意外と海に返したら息を吹き返すことも多いです。

弱ったからと言って、バッカンやバケツなどで生かしている魚を無駄にしないようにしましょうね。

 

 

以上、「泳がせ釣りに使える魚」をご紹介しましたが、泳がせ釣りでは餌となる魚の鮮度が重要になります。

泳がせ釣りに使う魚の生命力もある程度重要です。海中で泳いでくれないとアピール力に欠けてしまいますからね。

なので、通称ブクブクと言われる携帯用のエアーポンプなどは割と必需品になります。

電池で動かせるので、バッカンや餌釣り用のバケツなどを用意して、一日くらいは元気にさせるようにしましょう。

また、泳がせ釣りに使う魚はなるべく素手で魚に触れないようにしましょう。
鱗が剥がれたり魚にとって致命的なダメージを与えてしまうことにもなりかねません。

泳がせ釣りで結果を出す為には、「ターゲットとしている魚がその場所で何を食べているのか」、「泳がせ釣りの仕掛け方」、「生き餌の掛け方」なども、いろいろと研究していくことが大切です。

大物と出会えるロマンを求めて、ぜひ、生きた魚を泳がせて、泳がせ釣りを楽しみましょう。

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