釣り人が「リリースする」など小さな魚が釣れた際に聞く「リリース」という用語。

リリース」という用語は、「自由に解き放つ」や「解放」という意味が込められていますが、「キャッチ&リリース」は、魚に与える影響をできる限り抑えようと、釣った魚を生きた状態で再び逃すというものです。

理論的には、環境保全に貢献していると思われる「キャッチ&リリース」は、重視されている傾向にありますね。

リリースする基準は、その魚を釣りあげた釣り人によって様々なので、一概には「何cmから」というものはありませんが、一般的な「リリースサイズ」とは一体どれくらいのサイズを指すのか、魚種別に基準をまとめてみました。

リリースサイズってどのくらいの大きさから言うの?

 

*今回は、良く釣れる魚を挙げて、魚種別にリリースサイズの解説をしますが、魚釣りというゲームにおいて、そもそも魚を釣りあげて生かす為にまたリリースすること事態が良いことなのか、その辺りは、賛否両論ありますので、寛容になっていただき、ご覧になっていただけると幸いです。

(補足:リリースサイズという基準は、釣り人によっても異なるところもありますので、最終的にキャッチ&リリースされる皆さんの主観でご判断ください。)

 

因みに、40cmのマゴチをリリースする人もいれば、持ち帰る人もいますよね。

ほんとに人それぞれですよね。

 

 

その前に・・地域により規定があります

 

釣った魚を持ち帰るには、近くの漁業組合などで地域の規定が存在しますので、皆さんのそれぞれの地域でご確認していただく事をおすすめします。

因みに、マダイやヒラメなど放流している地域では、それぞれ規定が決められており、マダイは15cm以下・ヒラメ(ソゲ)は25cm以下がリリース対象となっている場合が多いですので、気をつけましょう。

 

リリースサイズの基準

 

 

実際に、一般的にリリースすべき基準サイズを魚種別にまとめてみました。

(*これらは一般的に釣り人がリリースしている大凡のサイズを基に設定してあります)

 

 

 

カサゴ

 

基本的に、生息域から広範囲を移動しないカサゴですが、リリースサイズの基準としては、「15cm以上」をキープサイズとして目安にすると良いでしょう。

他の魚と比べて、比較的、成長速度の遅い方の部類に入るカサゴは、同じ場所で釣り過ぎてしまうと枯渇してしまう種の魚です。また、小さいサイズのカサゴを持ち帰っても、小骨が多く捌くのも大変なので、唐揚げくらいにしかなりません。

カサゴは、体長約15cm以下をリリースサイズの基準としておすすめします

 

メバル

 

メバルもカサゴ同様に成長速度が遅い魚で、3年で約15cm、5年で約20cm程度の大きさにしかなりません。なるべく資源を守るという意味でも、成長の遅い魚種は大きいサイズをキープする事をオススメします。

メバルは、体長約15cm以下をリリースサイズの基準としておすすめします

 

アジ

 

リリースサイズの基準としては、設定する事が一番難しいアジですが、基本的に釣り上げた時点で口切れする事の多い魚です。

アジングやサビキなどで、豆アジから尺アジなど釣れるサイズもさまざまですが、リリースする前提としては、直接魚体に手を触れず、すぐ海に返してあげることをオススメします。極力、フィッシュホルダー、もしくは水に手を浸けたりなどしてアジを掴むと良いでしょう。

魚にとっては、人間の体温で触れると火傷のように損傷すると言われていますが、アジなどの青物に関しては、特にダメージを負いやすいので注意が必要です。

アジは、体長約10cm以下をリリースサイズの基準としておすすめします。(*ただし、そのまま手で掴んだり、針を飲み込んでいない条件で)

 

シーバス(スズキ)

 

多くの釣り人の対象魚となり、釣った場所(水質の良し悪し)によっても持ち帰りの可否が決まる事の多いシーバス(スズキ)です。

他の魚種と比べてもブラックバスのようにゲームフィッシュ的な扱いをされる魚なので、リリースされる事が多いです。

このシーバスという魚こそリリースすべき大きさを設けること事態が、釣り人によって様々な考え方があります。敢えて、持ち帰り「食べる」ということにフォーカスして考えると、食べても非常に美味しい白身の魚なので、それなりの大きさでキャッチ&イートすべきでしょう。

シーバス(スズキ)は、体長約50cm以下をリリースサイズの基準としておすすめします。

 

マゴチ

 

マゴチは大型は全てメスで約40cm以下はオスだと言われていますが、その身は白身で歯ごたえがあり、刺身や煮付けなどいろいろな料理法で食べられます。

小さいサイズは刺身などにしても捌くのが面倒という事もあり、あまりにも小型のサイズはリリースすべきという考え方も多いです。

マゴチは、体長約40cm以下をリリースサイズの基準としておすすめします。

 

さいごに・・

 

魚種別にリリースサイズの基準を書きましたが、ゲーム性の高い「魚釣り」においては、釣った後の魚の対応について様々な考え方があります。これらの基準値はあくまで参考とまでにお考えください。

リリースすべき魚のサイズ、もしくはそもそもリリースすべきか?などについては、釣り人みなさんの主観でご判断していただくことをおすすめします

釣る魚の色々な知識を身に付けた上、キャッチサイズリリースサイズ、または釣った直後の魚の状態など自分なりの基準・ルールを持っておくと良いでしょう。

 

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