2020年3月佐多岬での釣果情報を提供していただいたのは、佐多岬瀬渡し船「このみ丸」船長の柳川(やながわ)さん。日本本土最南端に位置する佐多岬一帯の一級磯へ、釣り人たちを渡船で送り届ける操業歴40年の大ベテラン。

 

この写真は、3月に佐多岬で釣れたアラ。

ゴマアラです

よくクエと混同される魚ですが、アラは別の種類で「幻の高級魚」と呼ばれている希少な魚です。
市場にも出回らない魚で、とにかく美味しい!
釣って良し食べて良しの最高の魚で、爆釣倶楽部のメンバーも誰一人釣ったことはないです。

ちなみに、佐多岬ではクエも釣れるそうですが、やはりゴマアラよりもなかなか上がらないらしいです。

大きいですね~!キビナゴ・サバを餌に釣ったようです。

 

4月の佐多岬の磯で何が釣れるか?・・

今回、午前中のみの釣行ではありましたが、「このみ丸」の柳川船長へ予約の電話を入れ、4月の佐多岬の磯でジギングしてきました。

出船する場所は田尻港

佐多岬周辺の磯は、「西」と「東」に分かれており、どちら側の磯に渡船するかはその日の天候次第になります。東側が時化た場合は西側の磯へ、西側が時化た場合は東側の磯へ向けて出港します。なので予約していれば、どちらかの磯には降りれる可能性が比較的高いです。

 

(*佐多岬を目指して南大隅町にお越しの際は、↓の記事にある地図やお店などをご覧ください)

佐多岬釣りポイント【南大隅町の漁港を紹介】

 

6:00AMに田尻港に集合

風もほとんどなくて、いい釣り日和。

この日は平日ということもあり、釣り人は少なく駐車している車の台数もまちまち・・。

前回の佐多岬の瀬渡しでは、50台以上の車が停まっていて釣り人も100人はいたのですが、平日の佐多岬はこんな感じですね。

もし、佐多岬に瀬渡しに行く際は、予約の際に予約数も聞いてみると良いかもしれません。
あまり人が多すぎると狙いのポイントを先取りされてしまいますが、初めての人は常連さんの動きをチェックするためにも逆に人が多い方が良いと思います。

 

田尻港→ケバ瀬に到着

6:30AM 出港。(中潮)

視界に広がる佐多岬の荒々しい磯と果てしない水平線、何度来てみても佐多岬にくるとワクワク感が抑えきれません。

もう少しお昼に近づいて、天気が良ければ種子島・屋久島まで見えるんです。
その佐多岬から見える景観だけでも、価値がありますね。

 

同船されている方々は、鹿児島市内から来られており、今回フカセ釣りでクロ狙いのようです。

一緒にケバで釣りをさせていただくことになりました。

同船する釣り人とのコミュニケーションはすごく大切です。
瀬渡しは特に危険ではないのですが、有事の際には助け合いにもなりますし、情報を交換するための大切なツールになります。

佐多岬に集まる人たちはみんな仲間だと思うので、上手い下手関係なく仲良くなりましょう!

 

ケバ瀬に降ろしていただき、早速、準備を始めます。

柳川船長が船から拡声器で、足場・撒き餌の投入場所・ジグの投入場所・注意点などそれぞれアドバイスをしてくれます。

初めてのポイントでは、これが結構ありがたいです。

船長のアドバイスは絶対に聞いた方が良いです。佐多岬の漁場を知り尽くしているし、相談に乗ってもらいやすいので、釣果が全然変わってきます。

 

久々の佐多岬の感覚を掴むために、まずはサラシ撃ち

この日は表層にベイトっ気はなく、ボラ?の波紋がチラホラと見える状況。

小さなサラシの中を丁寧にシンペン・ミノーで探っていきます。

長期戦を覚悟して体力温存のために、状況を見るために30分ほど待っていたのですが、この日は魚や鳥からの情報がなくてキャストしながら感覚を掴もうと思いました。

 

ヒラスズキからのコンタクトが全くないので、ジグに変更して回遊魚を待ちます。

ウミガメがぷかぷか・・・
前回来た時もウミガメがいましたが、釣れると困るのに見えると気分が高揚してしまいますね。

のんびりとキャストをくりかえしていたのですが、昨日の草刈り作業で腕がパンパン状態。。
佐多岬の雄大な景色を眺めながら休憩していると・・・・

 

やはり佐多岬と言ったらクロ!

同じ磯でフカセ釣りをしている方にHIT!

手のひらサイズの尾長!

羨ましすぎる!
と言っても私は青物狙いなので、クロが釣れることはないのですが。

 

 

喰いが渋い状況ではあるものの、上げ三分くらいから徐々にあたりはじめているようです。

たまに40㎝くらいのサンノジが混ざるものの、次々と尾長と口太を揚げていきます。

入れ食いとまではいきませんが、逆に入れ食い状態ってあまり面白味がないですからね。
本当に羨ましいほど、楽しい釣りをしていました。
見ているこっちが楽しくなるほど。

 

天然生け簀は、たちまち10枚くらいの「クロプール」になっていました。

まだ低水温の為なのか喰いが渋いので、グレ針サイズのローテーションで調整するそうです。

サイズはどのクロも充分なサイズ。
佐多岬の荒れた海で育ったクロなので、そりゃあ肉付きは最高です。

 

 

別な方になりますが、この方も同じ瀬で釣っていた釣り人。

ナイスサイズの口太!

フカセ釣りでは、尾長がメインで口太・尾長共に好調でした!

彼らの横で「カンパチやブリなどを揚げたい」と必死になっていたことは誰にも言わないでください。

 

残り時間わずか1時間

回遊魚待ちは、なかなか根気も必要ではありますが、、

今回、昼には帰港しないといけないので、柳川船長の提案でメガネ瀬に移動を決意。

メガネ瀬はそこまで離れていないのですが、事前調査で佐多岬の中でも人気の瀬だったので、提案してもらえた時は「絶対に釣れる!」と思いました。

柳川船長はこの道のベテランですので、シーズン、気温などの天候、海の状況、他の釣り人の釣果などを総合的に判断して瀬渡ししています。
私もプロの自覚はあるんですが、さすがに佐多岬では船長のアドバイスに従った方が良いです。

 

一緒に釣りをして頂いた鹿児島市内のフカセ釣り師の方々にお礼を済まし・・移動準備。

(*クロ釣り勉強になりました!ありがとうございます。)

ちなみに鹿児島市内からだと、佐多岬までフェリーを使っても3時間近くかかります。
錦江町・南大隅町あたりでは、ネズミ捕りもやっていることが多いらしいので、運転は気を付けましょう。

 

メガネ瀬へ移動

メガネ瀬に移動してくると、先行者がキビナゴでシマアジを揚げていました!美味しそうです。

シマアジを狙ってワームなども試してみましたが、飛距離が出ないし、PEライン2.0号だと太すぎてアタリはありませんでした。

残り一時間という短い時間での釣りを強いられ、早々とジグをキャストするも・・・反応は厳しく、納竿。

 

途中、表層のボラ?を下から突き上げてジャンプするサメが見えたのですが、その話を帰りの瀬渡し船で船長に言うと、「そのような状況下ではなかなか青物は見込めない」とのことでした。

早めにその話をしたら、違った瀬に連れて行ってもらえたのですが、この辺は私の判断ミスですね。

スナメリなどが見えればアジは釣れないと聞いたことがありますが、佐多岬の天敵はサメのようです。(ちなみに、サメが見えることはそんなに多くないようです)

 

今回は、半日釣行の為にジギングタックルのみで挑んだ佐多釣行記でしたが、当日は低水温?の影響だったのか厳しい釣果でした。

実は、私たちが入った日の前日・前々日と、「このみ丸」ではたくさんの釣果があり、そちらの釣果をご紹介します。

 

その他の釣果(4月上旬)

■シブダイ(クロホシフエダイ)

こちらは佐多岬の名物ともいえる「シブダイ」ですね。スルスルスルルーで釣ったそうです。

 

こんな美味しい魚が、、ぜひ次は釣って食べたい!

 

■イシダイ・メジナ

 

 

ぶっこみ釣りで立派な磯の王者イシダイ。

 

■ヒラスズキ

キビナゴの流し釣りで釣れたそうです。

サラシが沸けば、爆釣することもあるヒラスズキは佐多岬ルアーフィッシングの醍醐味。

サイズもかなり期待できるらしく、シーズンになれば絶対に行った方が良いと思います。

 

佐多岬の瀬渡しは、かなり瀬渡し船の船長のアドバイスが釣果を左右すると思います。

こまめに船長に相談しつつ、アドバイスを聞きながら自分の釣りを楽しみましょう!

 

今回瀬渡しでお世話になった「このみ丸」

ベテラン船長:柳川さんは、先ず安全を第一に考え操業し、日中はもちろん夜釣りやチャーターなどの各種釣りも対応されていますので、初めての方もベテランの方も気軽に問い合わせしてみてください。

みなさんの釣りにマッチするようにアテンドしてくれる親切な船長さんですので、是非、みなさんも機会があればこのみ丸をご利用くださいね。

*掲載許可をとっていないので「爆釣倶楽部を見た」で安くなることはありません。

ご予約・お問合せ電話番号 080-5245-3607 (0994-27-3621)
住所 鹿児島県肝属郡南大隅町佐多馬籠405-3
集合場所(出港場所) 田尻港
料金 3000円(チャーター50000円/10名まで)
基本的な出港時間 6:30AM頃
WEB このみ丸FACEBOOKページ
Facebookからも予約できますが、初めての方は電話の方が良いと思います。

その季節により釣れる魚も様々。

柳川船長に確認してその時期の「旬」を狙って佐多岬の釣りをたのしみましょう。

 

以上、2020年春の佐多岬の瀬渡し釣行でした。

次回は2020年夏あたりを計画中です!

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