岩磯帯を好む磯の王様ヒラスズキ。
通称「磯ヒラ」
画像：nearlyfreelunchさん
波が砕け白泡がたつ「サラシ」や「濁り」のあるポイントでベイトを追い詰めながら捕食します。
そんな磯ヒラを狙うメインポイントは、磯ヒラの絶好の捕食場所・・ サラシの中です。
ルアーの下から突き上げる強烈なバイトに憑りつかれるアングラーも多い「磯ヒラの攻略法」をみていきましょう。
磯ヒラ ポイントの確認
楽しみにしていた磯釣り。
逸る気持ちを抑えながら、まずは、磯に立つ前に波の観察をしてからポイントに入りましょう。
立つ場所の安全を確認し、波の高さであったり、流れをじっくり観察しながらルアーをキャストする位置をイメージしてから釣りを始めます。
また、キャストする場所が決まったと同時に磯ヒラが釣れた場合のランディングできる場所もイメージして決めておくと良いでしょう。
魚を掛けても、玉網の中へスムーズに捕りこめない場合は、魚を逃す事もあります。
磯ヒラゲームにおいては、「逃げ場」を確保する事はとても大切なことです。
ここでいう逃げ場とは、打ち寄せてくる波の周期が重なって、他のウネリよりも大きなウネリが打ち寄せてきます。万が一、かぶったときの逃げる先の安全スペースを前もって決めておきましょう。
上級者は当たり前のように行っています。
磯ヒラに必要なルアーチョイス
磯ヒラを狙う為のルアーは、基本的にミノ―を使いますが、不意の青物の強烈なバイトに対応可能な貫通ワイヤー使用のルアーをおすすめします。
ミノ―に反応しなかった場合は、ポッパーなどを使ってみるのも良いです。
ドッグウォ―クやポッピングなどイレギュラーなアクションで、ミノ―に反応を示さなかった魚のスイッチを入れます。
また、水深のあるポイントでは、フローティングミノ―では狙う事ができない下層のレンジをシンキングミノ―やジグで攻めます。
状況によってルアーの潜るレンジは変わってくるので、自分の持っているルアーの特徴を頭にいれておくと、磯の上でのルアー選択に役立ちます。
ルアーカラーは、基本的に視認性重視で背中のド派手なカラーのミノーをチョイスする人が多く、マズメ時はパールORナチュラル系、日中ならクリアORナチュラル系を主に選ぶ傾向にあります。
磯ヒラ狙い！キャストのタイミング
ルアーフィッシングというと、何度も繰り返し「投げて・巻く」イメージがあると思いますが、磯ヒラの場合は、どちらかというと良い波を待って狙いを定めた数投で釣ります。
磯ヒラ狙いの釣りは、キャストするタイミングが重要です。
大きな波が連続で来ているときにキャストすると、複雑な波の中を通るので魚に向けて効果的なアピールができません。ある程度、波が大きく広がってから落ち着く手前のタイミングでキャストすると効果的なアピールをする事が可能です。
ルアーの泳がせ方
サラシが厚い状況では、シンキングミノ―や飛距離のでるシンキングペンシル・メタルジグなどを使います。
その中でもおすすめはシンキングペンシル。
サラシの中を軽くしゃくったり、沈ませて浮かせるの繰り返ししてアピールします。
サラシが薄いような状況では、ルアーをサイズダウンして「スローな釣り」をします。
ルアーをゆっくり波に漂わせ、ラインスラッグを巻き取る感じでひたすらサラシの中を漂わせるように泳がせます。
ベイトフィッシュが波に押されて入ってくる向きをイメージしつつ、ルアーをトレースする向きは波の向きと平行です。
磯ヒラを狙うときのランガン
反応が無ければ、横に少しずつ移動しながら新しいポイントへ次々とランガンしていきましょう。
新しいポイントへのファーストアプローチは「アピール重視」のルアーをチョイスし、フローティングで上のレンジから攻めていくのがセオリーです。
セオリーに従って磯ヒラは何度も仕掛けるのがコツですね。
磯ヒラは安全に釣行しましょう
荒れた磯が必須の釣行となる常に危険と隣り合わせの磯ヒラフィッシング。
極力、単独釣行は避けて、荷物は少なくしましょう。
磯釣りを楽しむ為にも、安全を第一にフローティングベスト・ウェットスーツ・スパイクシューズ（フェルト式が好ましい）・帽子・サングラスなどの着用をして釣行してください。
常に安全を気にしながら「磯ヒラ」の攻略をしましょう。
最後に
磯ヒラ攻略は、いかがでしたでしょうか。最後に、磯というフィールドは危険がつきまとうものですが、そんなことを言っていては、ターゲットとしている「磯ヒラスズキ」を攻略していくことなんてできません。
だからこそ、まずはどんな危険が付きまとうのか、磯ではどんな注意を払う必要があるのか。未然に事故を防ぐ上で、安全を意識しながら釣行する事が大切です。
「磯ヒラ」というゲームを思う存分楽しむ為には、磯にはこんな危険があり、こんな準備が必要、事故の可能性を極力減らせるような対策と経験を身に付けていきましょう。
磯ヒラが、磯が、海が、自然が、通い続けているうちに教えてくれます。
