2018年の大河ドラマ「西郷どん」のオープニングで壮大で美しい滝が出ていますが、物凄い数の観光客が平日・土日問わず訪れています。

 

もともとは、地元の人でもあまり知らない秘境だったのですが、観光に力を入れた行政がPRに成功。

雄川の滝は近年では県内だけでなく、全国的にも知られる名所として知られるようになりましたねー。

 

そんな壮大な雄川の滝には、ニジマスを狙った釣り人もちらほら。

地元の方はあまりニジマス釣りはしませんが、雄川の滝でニジマスは釣れるのか、、実際に検証してみました。

 

雄川は天然のニジマスの宝庫

雄川の滝は、鹿児島県の錦江湾に流れる雄川の上流にあります。
周辺は緑が豊かで、水は物凄く美しく、絶滅危惧種のサンショウウオなども生息しています。

 

雄川の滝には、特設の駐車場から徒歩で20分ほど進んだ所にあります。
その道中は、緑が茂った木々に囲まれており、自然を楽しむことができます。

 

綺麗な清流を望みながら滝までを狙うのですが、その道中で釣り人がいることが。

狙いは鮎かマスですね。

フライフィッシングという羽虫に似せた疑似餌で釣ることができ、気軽に楽しめそうです。

 

実は、雄川や近隣の川はマスの宝庫として知られていました。
隣町の錦江町の神川の上流では、「マス釣り」を楽しめる場所もあるほどで、釣果はかなり期待できます。

餌釣りならヒット率はかなり高く、1時間で20匹も釣り上げた人もいるようです。

 

 

隣町の奥花瀬ニジマス釣場

雄川の滝がある大隅半島は自然の宝庫。
もちろん、雄川の滝周辺に生息している生き物は大隅半島に多くいると思われます。

 

南大隅町の隣町にある錦江町には、奥花瀬ニジマス釣場があります。
錦江町の中心部から田代地方方面に車で20分ほど進んだ場所。

 

奥花瀬ニジマス釣場は、4月~11月あたりまで開放している釣り場で、料金はかかりますが、ニジマスを自由に釣ることができます。

夏休みの7月~8月はとても多く、子供向けの釣りを楽しめるため、釣果は絶大。
ほとんどの方が釣って帰るそうです。

定量を超えると超過料金がかかるため、釣り過ぎはあまりお勧めしませんが、併設されたレストランでは持ち込み料を払えば調理してくれるというサービスもあります。

 

この川は雄川の滝と同じく、肝属山地から注がれる川。
とても綺麗な川で、ニジマスの生息には適しているようです。

錦江町でもニジマスが大量に釣れることからも、もちろん雄川でもニジマスが釣れるのは間違いないですね。

 

 

雄川の滝でマス釣りを楽しむ

雄川の滝に進む道中、石でできたテーブルと椅子があります。
雄川の滝まで約400mくらいの地点ですかね。

 

そのあたりで、マスを狙ってみました。
鮎がかかっても面白そうなので、もちろんフライフィッシングで両方狙えるようにしました。

 

川辺に点在する大きな岩の隙間あたりに数匹発見。
あまり詳しくないので鮎なのかマスなのかは分かりませんでしたが、その岩場に流れる手前あたりにキャストします。

 

羽虫に似せた疑似餌が流れて、その岩の隙間に入ればいいのですが、なかなかうまくいきません。
5~6回キャストしてコツをつかみ、ようやく岩の隙間に入っていきました。

 

2匹ほど興味を示したように見えましたが、食いつくことはありませんでした。
何度かトライしたものの、食いつきが悪く、ここでワームに変更

 

ワームに変えたら、一投目からヒット!
20㎝ほどのマスです。

やはり、大隅半島の綺麗な水で育ったマスはスーパーで売られているマスと違ってとても美味しそうです。

 

この日は5匹ほど釣り上げましたが、小さなサイズの2匹はリリース。

自宅に持ち帰り、家族で3匹を美味しくたいらげました。

 

 

雄川のマスの生息は小川内まで?

その後、何度か雄川の滝でマス釣りを楽しんでみましたが、雄川に生息するマスは小川内という集落がある所あたりまでかと思われます。

雄川の滝の駐車場に向かう途中に人が通れない小さな橋がありますが、そのあたりですね。

ここから先の下流に向かうと鮎を狙うこともできます。

キンブナという金色のフナや、ヤマタロウガニという毛ガニなども生息していて、大隅の自然を満喫できそうです。

 

地元の方に聞くと、少し前まではウナギも獲れたそうです。
こんな大自然に生息するウナギは田ウナギであろうが臭みも少なく、絶品でしょうね。

 

 

ニジマスの生態について

そもそもマスって鮭の種類ではないのかと思う方も多いと思いますが、その通りです。
ニジマスは鮭と同じように海へ下り川に戻る種類の魚で、寒い地域では釣りの対象にもなります。

 

しかし、ずっと川にいるタイプのニジマスも存在します。
その種は陸封型つまり、河川残留型のニジマスで、鮭のような大きなサイズではありませんが、最大で40㎝ほどの小型のマスが河川で生涯を過ごします。

 

これまで、この小型のニジマスと海に下る大型のニジマスは別の種と考えられていたそうです。しかし、もともとは川魚であったニジマスの一部の個体が海へ下るようになり、そのマスが大型に形を変えていったものと考えられています。

 

もともと冷たい地域にしか生息できない魚ですので、雄川の滝のある鹿児島県などに生息するニジマスは、高度のある川の冷たい地域にしか生息しません

緑に囲まれたような山地に生息しているニジマスは、美味しいこと間違いないですね。

 

 

雄川の滝でマス釣りをする時の注意点

まず、近隣にコンビニがありません。
南大隅町にはローソンとファミリーマートがありますが、釣具は海釣り用の物しか売ってないですし、鹿屋市まで行かなければ釣具が揃いません。

ですので、雄川の滝までマス釣りをしに行く際は、完璧に道具を揃えておく必要があります。

 

あと、とても人が多い場所です。
観光客の邪魔にならないように心がける必要があります。
話しかけてくる方も多いですが、興味のない人にとっては針も魚も迷惑ですからね。

 

それと、一番注意したいのが、雄川の滝のダムの放流です。
物凄い水量の水が放流され、少し下流に行っても大量の水が流れてきます。
ダムの放流は把握できない場合、間違っても水に浸かってマス釣りをしてはいけません。

 

 

以上、雄川の滝でのマス釣り情報でした。

滝を見て、自然に癒され、釣りを楽しむ。こんな最高の贅沢はなかなかないので、是非、トライしてみてくださいね。

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