淡水釣りにおいて、最も人気の高い「渓流釣り」は、幅広い世代で人気を確立しています。フィールドが大きく広がり、対象魚の多様に狙える魅力ある釣りです。

ポイントも様々で「源流」・「山岳渓流」・「里川」・「本流」などがあり、良く釣れるようなポイントへは林道や登山道さえもない険しい地形を歩いて行かないと辿り着けない場所も多くあります。

今回、渓流釣りのタックルとは別に、「本格的な渓流釣り」を快適に、安全に楽しむ為の装備アイテムを徹底的にご紹介します。

 

渓流釣りの装備

 

渓流釣りに使うタックルや仕掛けは極めてシンプルですが、出掛ける釣り場によっては、釣りとは関係ない装備が必要になります。要するに、渓流を快適に歩く、あるいは快適に過ごす為のアイテムとなりますので、渓流釣りにおいては重要な要素です。



アプローチが簡単な里川や本流なら、河原に車を停めて軽装で釣りを楽しめる場合もありますが、最低限、濡れても身体を冷やさないウエアや防寒着、靴底が滑り止めになっているウェーダー(ウェーディングシューズなども可)、雨具などは用意しておきたいところです。

 

山岳渓流での釣りでは、さらに安全対策を含めた装備が必要となり、徒歩やヤブ漕ぎを要求されるような釣り場では、手袋や杖があると快適で、事故や怪我を未然に防いでくれます。

*いざという時の為にも、非常食やレスキューキットなども持参しておくと心強い!

 

山奥深い釣り場に出掛ける場合は、詳細な地図とコンパスも必要で、登山用のハンディタイプのGPSを使う釣り人もいます。源流の場合では、ザイル(ロープ)、ハーネス、カラビナなどの本格的な物も必要で、釣り場で露営する予定なら、ツェルト(簡易テント)やシュラフ(寝袋)、食料、釣れた魚を捌くナイフなども必須です。

 

*ここまできたらサイバイバーレベルですね!

 

 

それでは、フィールド別にリストアップしてみましたので、渓流釣行時の参考にしてみましょう。

 

渓流釣りの主な装備アイテム

ウェーダー

夏は透湿性のあるゴアテックス・春秋なら保湿性の高いネオプレン製をオススメします。靴底は滑りにくいフェルト製を選びましょう。

 

 

 

上着

速乾素材を使ったものが快適で、夏でもヤブ漕ぎや虫避けの為に長袖を重宝します。黒色は蜂を寄せるので注意が必要です。

 

 

 

 

 

インナー

下着系もポリエステル系などの濡れても冷たくならない素材が快適です。

 

 

 

 

 

ザック

身体にフィットしやすい登山用のアタックザックが快適で、容量は自分の荷物だけでなく、自分の体力面も考えましょう。

 

 

 

ヘッドランプ

LEDを使用した軽量タイプがオススメです。

 

 

 

 

 

 

地図・GPS

エリアに応じて2万5千分の1の地図を持参しましょう。コンパスも必要ですが、ハンディGPSなども活用されています。

 

 

 

レスキューキット

SOS用の発煙筒や身体を保温するサーモンシートなどはめったに使いませんが、源流釣行時は心強いアイテムになります。

 

 

 

コンロ&コッフェル

日帰り釣行では不要かもしれませんが、渓流で飲むコーヒーは別格です。コッフェルでラーメンなども作ると最高のアウトドア飯となります。

 

 

 

フィールド別渓流釣り装備アイテム

【◎=必需品・◯=定番装備・△=あると便利】

装備 源流 山岳渓流 里川本流 備考
帽子 頭部の保護、防寒などに使えます
偏光グラス 水中を見やすく、目の保護に役立ちます
渓流ベスト ラインやフック目印などの仕掛けを収納する為に使います
雨具 ゴアテックスなどの透湿タイプが快適です
防寒着 春秋はもちろん、夏でも高冷地では必要です
インナーシャツ 速乾素材を使用したものが快適です
上着 ポリエステル系などの速乾素材、登山用のものが最適です
タオル・バンダナ 予備も含めて2-3枚あると怪我をした時の止血にも使えます
ウェーダー ウェーディングシューズやタビも快適です
アンダータイツ ウェーダーの中に着る速乾性のもの
手袋 源流や山岳渓流では怪我防止や防寒に役立ちます
徒歩時にあると楽で、テレスコピック式が携行に便利です
ザック 着替えや食料、装備を収納し、容量30~50ℓが目安です
地図 国土地理院発行の2万5千分の1の縮尺のものが良いです
コンパス 地図とセットで使用するので、方位磁石をおススメします
GPS 防水性のハンディタイプは源流行では重宝します
ナイフ・ノコギリ 料理や薪作りに使います
救急具 抗ヒスタミン軟膏、水絆創膏、頭痛薬、包帯など
防虫スプレー アブや蚊の多い夏は特に必要です
熊避け 鈴・ホイッスル・爆竹・熊避けスプレーなど
ヘッドランプ LED式が軽くて便利です、予備電池もお忘れなく
ライター 焚き火をする際は着火剤もお忘れなく
非常食 カロリーの高いチョコレートや飴玉が定番です
健康保険証 万一の怪我の為に
携帯電話 緊急時の連絡には欠かせません
コンロ&コッフェル コーヒーを沸かしたり、手軽な料理を楽しむ為におすすめです
トイレットペーパー ティッシュは水に溶けないのでゴミになりやすいです
レスキューキット 登山用に保温材や発煙筒などがセットになっていたりします
*源流で険しい渓谷などの時は、登坂用具やビバークする為の装備が必要です。

まとめ

 

フィールドによっては、半アウトドア的要素も多くある渓流釣り。険しく、困難なその道中は、「危険」が多く潜んでおり、熟練が必要とされます。ただ、その先の渓流釣りの聖地に到達する事ができれば、それだけに場荒れは少なく、成長した巨大イワナや巨大ヤマメと格闘するチャンスも巡ってきます。

だからこそ、快適で・安全な釣行とする為の事前準備は、徹底してチェックしていただく事をオススメします。渓流釣りの装備を揃える為の参考にして頂ければ幸いです。

 

渓流釣りは安全第一で楽しんでくださいね。

 

おすすめの記事