2007年に世界自然遺産に登録された北海道の知床半島しれとこはんとう)。

日本でも有数の豊かな自然に恵まれる知床は、魚の宝庫としても知られ、全国の釣り人が憧れる夢のフィールドでもあります。

この知床で人気の釣りターゲットとなっているのは、夏に接岸してくるカラフトマスです。

その年によってはサケ(アキアジ)も混じることもあり、ルアーやフライなどで釣りを楽しめます。

また、知床ではカレイ類根魚などの魚影も濃く、餌を使った投げ釣りをする釣り人も多く、半島に点在している漁港ではチカニシン、ときには良型のサンマなども回遊してきて、条件が良ければサビキで爆釣することもあります。

知床に点在している小さな河川では、北の宝石と呼ばれるオショロコマを釣ることも可能です。

また、知床は太平洋側の羅白町管内、オホーツク側の斜里町管内とに区分されますが、今回は太平洋側の羅伯~相泊周辺の釣り場についてご紹介します。

 

シーズン

 

知床におけるカラフトマスのシーズンは7~9月と短いですが、とてつもないパワーと抜群のプロポーションを持つカラフトマスを狙いに全国各地から訪れるアングラーは少なくありません。

数釣りならカラフトマスが婚姻色に染まるシーズン中盤以降ですが、ファイトの強さをを求めるなら8月中旬~下旬のフレッシュランの時期が狙いどころとなるでしょう。

カレイや根魚類は周年狙う事ができますが、冬季は雪と氷に閉ざされてしまう釣り場が多い為、おのずと春~秋がベストシーズンとなります。

 

対象魚別釣り期の目安

○=ベストシーズン △=釣れる (*年により若干の前後があります)

 \ 月 1 2 10 11 12
カラフトマス
サケ
カレイ
クロソイ
エゾメバル
アイナメ
チカ
オショロコマ

タックル

 

カラフトマスをルアーで狙う場合は、8~9フィートのライトアクションのトラウトロッド、またはシーバスロッド小型のスピニングリールの組み合わせが基本タックルとなります。

ルアーは蛍光レッドやオレンジ系の派手な色のスプーンが定番で、シーズン後期のスレ気味の魚にはイワシ系統のナチュラルカラーも有効です。重さは10g~28gを用意しておきましょう。

シーズン初期には、10㎝前後のミノ―にも良くヒットしてくるのでおすすめです。

フライの場合、8番のシングルハンド、あるいはダブルハンドのロッドを選び、いずれの場合も、ドラグ性能に優れたリールを組み合わせましょう。ラインはフローティングが基本ですが、インターミディエイトを使うアングラーも多くいます。実績の高いフライのパターンはゾンカーやマラブー、でカラーは赤・黒、紫系が定番です。

この他に、紅色に染めたイカの短冊を餌にしたウキ釣りやウキルアーの釣りも盛んに行われており、地元の釣具店で購入する事ができます。

いずれの場合も、釣り方は仕掛けを投入してからスローリトリーブで誘ってくるのが基本です。竿先にコツコツとアタリがきたら完全にフッキングするまで待って、遅合わせするのが最大のポイントです

 

まとめ

 

「日本最後の秘境」、あるいは「日本最果ての地」とも形容される北海道の知床半島ですが、この原始の自然が残されたフィールドでカラフトマスやサーモンゲームは最高にエキサイティングな釣りになるでしょう。

知床半島での釣りの主な対象魚は、カラフトマス・アイナメ・カレイ・クロソイ・エゾメバル・オショロコマで、主な釣り方としては、フライ・ルアー・投げ釣りになります。

ぜひ、安全にマナーを守って、知床の釣りをお楽しみください。

 

さいごに、、、、

*内水面でのサケ・マス釣りにはレギュレーションが設定されており、河川内でのカラフトマス釣りは禁止になっています。知床のカラフトマス釣り場は、天狗岩・知円別、キキリベツなどをはじめとした各流れ込み周辺の海岸となりますが、河口規制のある河川も多いので事前に北海道水産林務部で配布しているルールブックで確認しておきましょう。
知床半島はヒグマの棲息が多いエリアなので、極力、単独釣行は避けましょう。ヒグマを追い払う為の鈴や催眠スプレーを持参する方も多いので、ヒグマには注意しましょう

 

 

 

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