淡水と海水の入り混じる「汽水域」と呼ばれる河口部には、数多くの魚類・甲殻類・貝類・植物などが生息しています。
河口は、時間帯により塩分濃度を変化させる水域で、淡水魚・海水魚なども行き来する独特のオアシスともいえます。
そんなお魚パラダイス「河口」で、ルアーを使った実際の釣果をブログやツイッター、ユーチューブなどでの情報をもとに一気にまとめてみました。
主な河口で釣れる魚
これまで爆釣倶楽部に寄せられた情報から河口で釣れる魚をまとめてみました。
シーバス(スズキ)
定番中の定番、ルアーフィッシングの入門としても人気のあるシーバスです。
ベイトが豊富な河口域はもちろんの事、川の上流でもシーバス釣りは成立します。
淡水域・汽水域に生息するベイトをシーズンによって切り替えながら捕食します。鮎パターン、稚鮎パターン、バチパターンなど、その地域特有のベイトを捕食しているので、釣り方を変えていきましょう。
スズキは年間を通して狙えることや大きなものは1メートルをゆうに超えることなどもあります。
シーバスはヒットすると「エラ荒い」と呼ばれるヘッドシェイクを水面飛び出しながらフックを外そうとファイトするので、多くのアングラーの対象魚となっています。
また、河口だけではなく、堰がない川であれば河口から数十キロ上流域でも釣ることが可能です。
鱚(キス)
鱚はワームやゴカイなどで釣るのが一般的かもしれませんが、意外とルアーにも食いついてくることがあります。
もちろん、鱚の口はさほど大きくありませんので、ルアーの大きさはかなり小さめでなくてはいけません。
3年ギスとも言われるサイズのキスは30㎝ほどになる個体もいます。
そのくらいの大きさのキスは小魚も捕食するので、もちろんルアーでも釣れるということですね。
ちなみに、大きな鱚は刺身にすることができますが、他の調理法はあまり美味しくないそうです。
やっぱり鱚はちょうどいいサイズを天ぷらなどにするのが一番ですね。
マゴチ
シーバス狙いで良く釣れる「最強の外道」マゴチ。
海水温の下がる冬場の河口では厳しいですが、河口では春・夏・秋に釣ることが出来ます。
地域にもよりますが、特に釣り易いのは、産卵のために浅場に接岸する初夏の5月、6月、7月です。
釣っても食べても美味しいフィッシュイーターなので、シーバス狙いでも釣って嬉しい外道ではないでしょうか。
チヌ(黒鯛)
チヌは色んな場所に生息していますが、餌の豊富な汽水域にも大型が入ってきます。
警戒心の強いチヌですが、水深数十cmの浅場でも意外と釣ることができ、チニングというチヌをターゲットにした専用の釣り方もあるくらいです。
おすすめのシーズンはやはり夏で、時間帯は夜がおすすめです。
ぶっ込み釣りでもよく釣れる河口部のチヌは、まさに「河口のファンタジスタ」です。
ヒラメ
シーバス・マゴチ同様に、河口でよく釣れますね。
他のフィッシュイーター同じく、「流れ」や「ブレイク」「サンドバー」などベイトの流れてくる場所や溜まる場所が、ヒラメ狙いのポイントになります。
ただ、座布団サイズと言われるランカーは、河口ではあまり釣れるイメージはないですよね。
ランカーヒラメはやはり河口よりも少し沖合に生息していることが多いらしいです。
もちろん、河口で釣れるヒラメもそこそこのサイズのものはいますし、やはり美味しさは抜群なので釣り人の対象魚になることは多いです。
メッキ
GT(ジャイアントトレバリー)カスミアジやギンガメアジの子どもで死滅回遊魚と呼ばれるメッキです。
南の暖かい地方では温暖化の影響からか、越冬した個体が増えており、大型メッキも群れて河口に入ってくることも期待できます。
メッキは掛かるとトルクフルな引きをしますので、アングラー達を奮い立たせます。
釣れるとおもしろいルアーターゲットの一種です。
ウナギ(鰻)
意外にもウナギもルアーで釣れます。
ただし、ウナギの隠れていそうな穴などをピンポイントで攻めることをおすすめします。
ハードルアーで釣った方も居るようですが、おすすめするのは「ガルプのサンドワーム」でニオイとアクションで誘うといいでしょう。
ちなみに、シラスを獲るのは禁止ですが、ウナギを釣るのは問題ないのでウナギが言うと思われるところは積極的に狙いましょう!
ダツ
夏の河口でミノーに果敢にアタックしてくるのが、ダツ。
中には150cmクラスのダツを河口であげた人もいます。
ダイバーにとって危険な魚とも言われるだけあって、水中での動きは格別です。
河口の水流が早いところでも問題なく泳ぐし、上流に行くことはほとんどないと思われますが、河口で釣れたら嬉しいですね。
ダツは泳がせ釣りでもヒットしますよ。
カマス
河口でカマスを狙うのにキーポイントになるのが、ベイトの有無です。
もともとサバの種類というだけあって、河口で釣れるイメージはあまりありませんが、小魚の群れを追って河口まで来ることは結構あるようですね。
ベイトが回遊してきやすい、潮通しの良い河口部が主なポイントとなります。
活性の高い朝マズメと夕マズメにベイトの群れを確認できたら、ぜひ、狙ってみましょう。
ブリ(鰤)、マダイ(真鯛)
なんと、河口で青物「ブリ」を釣った強者も少なくないようです。
河口の条件、ベイトの回遊にもよりますが、それだけ河口には多くのフィッシュイーターが回遊してきます。
また、魚の王様であるマダイ(80cmオーバー)が河口でも釣れるようです。
出会える機会は少ないですが、条件さえ整えば、十分可能性はあるので大型のマダイを狙ってみましょう。
やはりベイトがキーワードなので、とにかく河口のベイト情報を入れて狙いましょう。
その他 河口で釣れる魚種
河口部で釣れた実績のある魚は他にもたくさんあります。
河口でのルアーフィッシングは魅力で溢れていますね。
アジ(鯵)
サバ(鯖)
ボラ
エイ
アイナメ
メバル
カサゴ
アオリイカ
ハタ
ウグイ
鯉
以上、河口で釣れる魚【ルアーフィッシング】まとめ は、いかがでしたでしょうか。
海と川をつなぐ河口部で、これだけの魚が釣れるなんて驚きですよね。
皆さんのお住まいの地域の近くにも河口があれば、まず情報収集しながらでも、ぜひ、通ってルアーを投げてみると、すごい魚が釣れるかもしれませんよ。
いい釣果を祈っています。