テトラポットや岩礁の隙間、ブロックの隙間の「穴」へと仕掛けを投入して根魚などを狙うシンプルな「穴釣り」。
穴釣りは非常に簡単な釣りで、隙間の穴に潜む多くの魚を狙うことができます。
では、ここでは穴釣りで釣れる主な魚を特徴や解説と一緒に紹介していきます。
穴釣りで釣れる魚
カサゴ
関西地方ではガシラなど、九州地方ではアラカブなど、中国地方などではホゴなどと呼ばれます。
大きくても全長30㎝程度の魚ですが、刺身や味噌汁、唐揚げなどいろんな料理で楽しめるし絶品。
カサゴは穴釣りの対象魚と言っても良いでしょうね!
ベラ
世界の暖かい海に生息していて、日本では130種類も生息している魚。
簡単に釣れるイメージも強く、リリース対象魚になりがちですが、一部の地域では高級魚として扱われるほど味には評価があります。
熱帯魚のような色身をしていますが、実はスズキの種類なんです。
アイナメ
カサゴの種類ではありますが、大きい個体になると50㎝オーバーもいるそうです。
脂肪がたくさんのっていて、アイナメではなく「あぶらめ」とも呼ばれています。
穴釣りで釣れたら一番うれしい魚かも。
メバル
こちらもカサゴの種類ですが、白メバル、赤メバル、黒メバルなどの種類が存在します。
カサゴより体は高さがありますが、幅は薄いのが特徴。
脂肪が少なく淡白な味わいですが、東北地方の一部では毒魚として知られているそうです。
ハタ
カサゴと似ていますが、実はスズキの仲間。
日本にも多くの種類が生息していて、ショア釣りの憧れとも言われるクエなどもこのハタの一種です。
沖縄ではミーバイと呼ばれ、美味しいことから人気がある魚ですね。
その他、ウツボ、タコ、ゴンズイなど
スーパーで買える餌の種類
ブラクリなど穴釣り専用の仕掛けを使ってキビナゴやイカの切り身などを餌に使う方も多いですが、これらの生餌をスーパーの鮮魚コーナーでも買うことができます。
賞味期限切れ間近のお刺身や1匹売りの鮮魚は、夕方頃になるとタイムセール品として割引になったり半額売りをしているものです。
根掛かりが多く仕掛けのロスも多い「穴釣り」は、餌も同時に多く消費しますので、餌も多く確保して持っていくといいでしょう。
これらスーパーの消費期限間近の魚などを、大量に冷凍保管して釣り餌として使用したりしたりすることが可能です。
スーパーで手に入れる釣り餌は意外と多いので役立ちます。
サバ
フィレにされているサバ、まるまる一匹のサバなど匂いの強いサバは、穴釣り以外にも使われる定番の餌です。
おすすめは、短冊(たんざく)の餌として定番です。
切り身であればどんなものでも使うことができますが、匂いも強く、キラリと光る皮が根魚にアピールするので穴釣りでも重宝されます。
イカ
イカは餌もちも良く、根魚の食いも良いのでおすすめです。
一匹売りでも、刺身用でも、冷凍でも構いませんが、「ゲソ」が、特にアピール力・餌もち共に良いです。
イカを捌くのが面倒な方は、既に「短冊」にされている刺身用の割引セールを探しましょう。
冷凍もののイカも安くて良いかもしれませんが、解凍すると身が崩れやすくなったりします。
針掛けのしやすさからも鮮度の良いものがオススメ。
キビナゴ
一番のおすすめが、何と言ってもスーパーで売っている「キビナゴ」です。
新鮮なので餌もちも良く、何よりもヒット率が高い最強の餌です。
半分に切って使ったり、まるまる一匹を針掛けしたり、穴釣りに限らず色んな魚種も狙えます。
スーパーで売っているキビナゴは新鮮なので、なるべく生で使うと更に食いが違います。
釣行前日にでも購入し冷蔵保管しておいても良いでしょう。
イワシ・サンマ
サバ・キビナゴと同じく万能な穴釣り用餌になります。
穴釣り用にしなくても、釣り餌としての用途は色々とあるので購入しておいてもいい魚です。
一般的なスーパーであれば全国どこでも手に入れやすいのも特徴ですね。
穴釣りをする際は、切り分けて使えるので一尾だけでも買っておいて間違いないかもしれません。
アサリ
カワハギ釣りの餌として有名な「アサリ」ですが、穴釣りの根魚狙いでも有効です。
殻を取るのが面倒な方は、剥き身のアサリをおすすめします。
ただ、針からすぐに外れてしまう悪材料も。
餌の付け方としては、「かたい身の部分」がありますので、そこに針掛けしてください。
柔らかい部分に針掛けすると、すぐに取れてしまい、いくつあっても足りません。
生エビ・冷凍エビ
剥き海老や有頭/無頭エビでも問題ありませんが、意外にも業務スーパーなどでも販売されているピラフ・チャーハン・グラタン用の冷凍むき身エビが、餌持ち・サイズ共におすすめです。
有頭ブラックタイガーなども、真鯛を狙う時に使う仕掛け「テンヤ」風に仕掛けて大型の根魚を狙ってみてもいいでしょう。
ただ、根掛かり必須なのでロストを考えるとコストパフォーマンスは悪いですね。
バナナ(特餌編)
どうしても鮮魚がない場合は、「バナナ」を釣行時の栄養補給のおやつ用として購入してみてはいかがでしょうか。
穴釣りに使うのは、バナナの皮の部分です。
おやつとして食べたバナナの皮を細く切り、ジグヘッドに付けてワームのようにアクションさせてみましょう。
匂いで誘うのでなく、アクションで食わせる「バナナ釣法」ですね。実際に釣っている方も多くいます。
購入した餌の保存方法
例えば、鮮魚コーナーのサバの切り身でしたら、どんな魚種を狙うか用途にもよりますが、皮ごと5㎜~1㎝くらいに短冊切りにしていきます。
切った身と塩をビニール袋に入れて完成です。
冷凍庫に入れて大量に餌をストックしておくと、いつでも穴釣りに出かけられます。
夕方のスーパーで買えるこれらの餌は、穴釣り用としてだけでなく「船釣り」や「ぶっこみ釣り」の餌としても活用できます。
ぜひ、近くのスーパーの鮮魚コーナーを見てみましょう。
きっと、その地域でしか入らないおもしろい餌が見つかるかもしれません。