GWを境にパタリと釣れない時期が訪れ、水温上昇によりシーズン終了と思われがちなメバルですが、実は本格的に大型の群れと出会えるチャンスが訪れるのはこれからです。

 

5月中旬頃、メバルは潮通しの良い磯場へ移動し、そこでベイトフィッシュの荒食いモードに突入し、でかメバル戦開幕の狼煙が上がります

 

実はメバルゲームが本当に面白くなるのは、水温が上がり始める梅雨前あたりからになります。一時的に食わなくなる理由としては、藻が抜けるシーズンにメバルが餌を食い過ぎたことも挙げられます。

 

 

春に好調だった藻場のアミパターンと違い、藻が抜けたころに集まるベイトフィッシュを捕食するためのメバルのアタリは強烈に手元に伝わり、もはやライトゲームとは呼べないのが、梅雨のメバルゲームなのです。

 

それでは、今回、水温上昇と共に訪れるエキサイティングな「梅雨メバル」の攻略法をご紹介します。

狙い目のポイント

 

メバルが捕食場所を変える理由に、餌を食い過ぎたこととは別にもう一つあるのが、水温上昇です。

 

メバルは低水温を好む魚であるため、冬~春までの対象魚というイメージが強いですが、水温が高ければ死んでしまうわけではありません。水温上昇と共に、沖の瀬や沖磯など潮通しの良い場所に集まり、そこでベイトフィッシュを待ち構え、荒食いします。

 

水温が高くても水質が良ければ食ってくるため、狙い目は半島の先端だったり、岬の周辺に隣接したような潮通しの良い磯場や磯場が無ければゴロタやサーフでも充分に可能性はあります。

 

水深は2m前後と浅くても構いませんが、フルキャストした先には水深10m位のディ―プな地形になっている条件まで揃っていれば、大型と巡り合えるチャンスは大きくなります。

 

 

釣り方としては、春と比べれば早巻きで反応がいい?

→そうね~。リトリーブ主体がおすすめ!

 

表層巻きを得意とするプラグの出番は更に増えてくるでしょうね!釣り方も詳しく解説していきましょう。

 

梅雨の磯メバル 釣り方

 

梅雨の磯メバルを狙う釣り方は、リトリーブがメインでフォールはサブ的な使い方となりますが、共通していえるのは着水直後の竿捌きが非常に重要です。

 

ここを押さえておけば、メバルは間違いなく釣れます。

まず、キャスト後はそのままの姿勢をキープし、竿先がブレると飛距離が落ちるので注意しましょう。

着水直前にサミングをして、ベールを戻します。竿を立てて、ラインを張って、リトリーブ、もしくはフォールさせましょう。

この動作をほぼ同時に行います。

このポジショニングが完成すればルアーが沈む前、水面直下からアタリを感知する事ができます。また、プラグを使わずとも真の表層巻きが可能になります。

水面直下から僅か数十㎝の間で今までどれだけのアタリを逃していたか・・それこそがメバリングの奥深さともいえるでしょう。

 

タックル

 

繊細なアタリを感知して掛ける釣りではなく、ガツンと手元に来る衝撃に対応しパワー勝負できるタックルが望ましいです。

 

バットパワーがあるロッドを使用し、メインラインはPEの0.3号か0.4号、もしくはフロロカーボン5~7ポンドを60㎝~70㎝結束しましょう。

 

ルアー交換も頻繁に行うので、クリップスナップを使用することで時短→釣果アップに繋がります。

 

 

ロッドワーク(おさらい)

 

キャスト後は姿勢をキープし竿先がブレないように意識しましょう。

 

着水のタイミングで①サミングでブレーキをかけ、②ベールを戻し、③竿を立て、④ラインを張りましょう。そして、⑤リトリーブかフォールを開始します。

 

これら①~⑤を同時に行う事で、着水直後からの表層リトリーブやフォール中のアタリに素早く反応する事が可能になります。

 

表層リトリーブ

 

釣り人2

 

着水直後のポジショニングさえ決まれば、そのまま竿を立てた状態でスムーズなリトリーブが開始できます。メバルのリトリーブは巻きスピードを一定にするのではなく、ハンドルから伝わる巻き抵抗に意識を集中させて、その重さが一定になるようにリトリーブすれば、自ずとレンジとスピードも一定にコントロールすることができます。

 

MTフォール

 

 

ルアーの沈下に追従するよう、ラインを張らず、緩めず送り込みながらフォールさせるように意識しましょう。これを、MTフォールといいます。

 

MTとは「モデレート・テンション」の略で、程よい張りを保つという意味です。

 

こうすることでルアー本来の動きを損ねることなく、メバルの捕食時に違和感を与えずにフッキングに持ち込めるといったメリットがあるため、マスターしたい上級テクニックとなります。

 

カーブフォール(メリットとデメリット)

 

前述したロッドワークの①~⑤のポジショニングを瞬時に行えば、表層リトリーブはそのまま巻くだけなので簡単です。また、そのままの姿勢をキープすれば自然とカーブフォールで誘えますが、そのカーブフォールにもいくつかメリット・デメリットがあります。

 

例えば、アタリを感知しやすい点では良いのですが、ストラクチャー際に落としたい場合などはポイントを外してしまいます。そうした際にはラインを張らず緩めずで送り込むMTフォールを使いましょう。そうすると、ピンスポットも狙うこともでき、ルアー本来の動きを損ねる事なく自然な誘いが可能になります。

 

MTフォールは、一朝一夕でできる技ではありませんが、習得するためのコツとしては明るい時間帯に重めのジグヘッドで練習する事をおすすめします。こちらから竿を傾けるのではなく、ルアー本来の沈みに追従するように送り込みます。

これをナイトゲームでも意図した通り使えるようになれば完成です。

根掛かりやカサゴの釣果が増えてしまったという方は、テンションがうまく掛かっていない証拠ですので、ご注意ください。

 

さいごに

梅雨時期のでかメバル爆釣メソッドはいかがでしたでしょうか。
春先に始まった藻場のアミパターンも落ち着いて、
シラスやキビナゴといったベイトフィッシュを果敢に
追うようになる梅雨のメバル。
アミと比べて遊泳力が高いベイトを追う梅雨メバルは
ファストリトリーブやミノ―のウォブリングにも好反応を示し、
一撃で仕留めようと襲いかかってくるため、
衝撃のバイトとスピード感ある引きを楽しめる季節です。

みなさんも梅雨のでかメバリングを楽しんでみてはいかがでしょうか。
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