気温が暖かくなり始める春は、トップに出るにはまだ厳しいシーズンの「チニング」。
春は、ボトム狙いのチニングシーズン開幕といえます。

ボトムチニングは、簡単に言うと「夜」がメインのルアーをボトムに這わせながら探るチヌゲームですが、その狙い方の幅は広いです。

そんなボトムチニングに必要な要素をまとめてみました。

 

チヌの釣果を上げる!5つの要素

チヌを狙う場所

まずは、ボトムで釣るチヌを狙うフィールドは、どんな場所なのか?

基本は砂泥質のフラットなボトムで、夜行性のシャコやエビ、カニなどが多いエリアが好ましいです

河川であれば、ボラの稚魚や稚アユなどの小魚が溜まる場所もチヌがいるようですね。

 

 

チニング時合い

チヌは潮の時合いに合わせた回遊性も強いのが難しい・・・

この時合いによる水位と圧力は、チニングにおいては全ての釣りにおいても共通する特性なので、じっくりと詰めて釣行してみましょう。

河川のシーバスのように様々なタイプの個体が混雑していれば、様々な時合いで釣れるので、結果的に時合いが長い感覚になりますが、ことチニングに関しては違います。

 

一人のアングラーが同じ立ち位置で探れる範囲には、一つの傾向を持ったチヌしか居ないと考えるようにしましょう
更に、そのチヌは時間と共に移動してしまうので、チニングは非常にタイトなゲーム性が要求されます。

シーバス狙いの時に釣れるチヌは簡単に感じますが、真剣にチヌ狙いをやると途端に難しく感じるのが、チニングの特色だといえます

時合いも含めて、そのエリアが釣れるかどうかを、ボトムを見極めながら狙う事は、ボトムもトップも同じように重要です。

 

 

夜の狙い場所

夜のナイトゲームのボトムチニングにおける主なフィールドとなる場所は、まず「河川・河口域」です。

小規模河川、大規模河川、共に釣れますが、河川の場合はチヌが移動するルートがある程度決まってきますので、大規模河川だと探りきらない事が多くなります。

ワンキャストで対岸か河川中央部から斬るようにトレースできる小規模~中規模河川、もしくは、水路などでが釣れる確率が上がります。

大規模河川でも回遊ルートを見つけることができれば、そちらの方が高活性で良いサイズも出やすいです。

 

次に、シャロ―エリアにあるワンドもナイトゲームにおすすめです。

水没する馬の背状の地形があれば、そこもワンドとしても狙い目です。

その他にも、排水溝流れ込み水門周りなどワンポイント変化がある場所も強く、これに合わせて「常夜灯」、「ボトムが砂泥質」、「流れが近くを通るか」の3つのポイントを押さえて場所を探すと、良い条件のフィールドになる可能性が高いです。

 

 

ボトムチニングで2通りの攻め方

①ボトムノック攻め

コツコツとボトムを叩きながら走らせるMリグに代表されるプラグを使用したリグ。
ミノ―に後からスプリットショットをかましたものと、最初からシンカー込みで設計されたものがあります。

ゆっくりとしたスピードを維持しながら、石などの障害物も軽く平打ちする程度でかわすようにトレースします。

 

このようなプラグ系に加え、鉛のボディーでよりボトムを走らせやすいリグ、クランクベイトやミノ―の小さいものを使用したテキサスリグでボトムを引くテキーラリグなどもあります。

シンカーを支点にしてズルッと大きく動かす独特なリズムが必要ですが、マスターすれば面白い程チヌがアタックしてきます。

 

 

②ワーム攻め

ミノ―系かクロー系のワーム+ジグヘッドで、狙うボトムチニングもあります。2~3gのジグヘッドを使い、ボトムから50㎝程上のレンジをスイミングさせて狙うアピール5g以上の重めのジグヘッド(フットボールタイプの着底時にフックが上を向くもの)を使いボトムを直接叩くものの二通りがあります。

それでもチヌがアタックしなければどうすればいいの?

たまに小さくジャンプさせて立てたり、浮力のあるワームを使うのも一つの手です。小さなアタリでは即合わせせずに、引き続けることが肝で、チヌに追わせて、焦らせて、本アタリに持ち込むのは、トップもボトムもチニングに共通するテクニックです

 

 

ボトムチニングでの要素

ナイトゲームでのボトムチニングに必要な要素をまとめてみました。

1]潮が効く場所

2]常夜灯がある

3]ボトムが砂・泥・砂泥質がメイン。ガレ場が絡んでも○

4]水深0.5m~5m程(場所によってはもっと深くても○)

5]干潮時にボトム露出しても、満潮時に潮の圧力が掛かる場所

これらの要素がいくつか絡んでいるなら、試し撃ちしてみる価値があります。

クロダイやキビレは、流れに乗って回遊する傾向があるので、単なる見た目だけの流れだけでは、本当に潮が効いているかは判断しにくいです。

その時合いを突き詰めると、皆さんの地域にあるエリアの地形・潮流がどんな因果関係で成り立っているかも見えてくるかもしれません。

まだまだ未開拓のボトムチニング、挑む価値のある奥が深い釣りです。ぜひ、参考にしてクロダイをチニングで狙ってみてください。

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