アジングにおいてアジの活性・回遊レンジは、気まぐれであり、一晩中、釣りをしてもボトムから表層まで目まぐるしくレンジが変わることもしばしば起きます。

 

今回、ご紹介するのは「ベタ底のアジング」。

 

これを頭に入れておけば、低活性時でも連続ヒットがみこめること請け合いです。

 

 

【ボトムのアジを狙うジグ単のボトムステイとは・・?】

 

 

一般的にボトムゲームと呼ばれる釣りにはいくつか方法がありますが、実はどの方法でも完全にボトムを攻め切れているとはいえません。ラインを巻けば当然リグは浮き上がる為、実際のところ、リグはボトムをわずかに切った状態であることがほとんどです。

 

通常、アジに食わせのきっかけを与えるのは「フォール」ですが、それに対して、今回ご紹介する「ボトムアジング」はリグをボトムにステイさせた状態で食わせます

 

このボトムアジングは、一年を通して有効なパターンフィッシングですが、最盛期は夏から晩秋にかけて、年や地域によっては冬でも大物釣りの可能性も見込めます。

 

 

常夜灯周りでは、日没前後に常夜灯が灯り、しばらくすると表層から釣れ始めたりします。活性のピークを迎えたあとは、深夜に向けて少しずつレンジが下がり始めます。このアジの活性が下がり始めたと感じたら、このボトムアジングを試してみると良いでしょう

 

この釣り方は、アジがボトムにあるワームを吸い込むように捕食するため、フッキング率が非常に高いのも特徴です。

 

 

ボトムアジ攻略①有効なワーム

 

 

ボトムアジ攻略の鍵として、ボトムでの静かな誘いでも確実にアピールするものを選びましょう。サイズは2.5-3.5インチがマストでシルエットや浮き角度の異なるものを何種類か用意したいところです。

 

ワームのカラーはそれほど釣果に差は出ないと・・筆者個人は考えていますが、ボトムで釣れるアジは、アミなどの遊泳力の弱いベイトを捕食するのも事実です、色選びに迷ったら、クリア系を投げてみるのもありでしょう。

 

 

 

 

ボトムアジ攻略②おすすめのポイント

 

 

大抵は砂底のポイント、漁港付近の砂地をおすすめします。

 

漁港の堤防の足元には捨て石が転がっていることが多く、手前まで引いてくると引っ掛かることもありますが、アジの狙うポイント(砂地)からリグが外れたら、すぐに回収することを心掛けて、ルアーロストを気にせず、釣りが楽しめます。

 

日中に下見しておくことで、夜間の釣りの組み立てがスムーズになるでしょう。

 

 

 

 

ボトムアジ攻略③ジグヘッドの重さ

 

 

ジグヘッドは水深によってボトムを取りやすいウェイトを選ぶことをおすすめしますが、あまりにも重いとアジの吸い込みが悪く、リグのバランスも崩れます

 

ボトムアジングはフォール中のバイトを意識する必要がないので、10gのジグヘッドでも釣れたりすることがありますが、2-3gの重めのジグヘッドを使って点で誘うか、あるいは逆に軽めのジグヘッドを流れに任せてボトムを横に流して誘うか、それぞれの状況に合わせて判断しましょう。

 

 

 

 

ボトムアジ攻略④合わせ方

 

 

アジがボトムのジグヘッド&ワームを吸い込むとコツッと明確なアタリが手元に伝わります。アジはルアーを吸い込んだ後、その場から動かずにじっとしていることが多く、捕食後に反転するわけではないので、コンコンといった連続的な振動はありません。

 

 

アタリを感じたら即合わせがベストです。

 

 

このボトムアジングで釣れるアジは食い込みが良いため、合わせが遅れてもしかっりとフッキングすることが多いです。バラシは少ないのもこの釣法の特徴ともいえます。

 

 

ボトムアジ攻略⑤基本操作・リグのアクション

 

基本的な操作は、ラインのゆるみをゆっくり巻き取るだけです。ジグヘッド&ワームがボトムで釣れる姿勢を保ち、テールを揺らして勝手にアピールしてくれます。

 

 

潮流や風がある場合は、横方向にドリフトしてみましょう。この場合、ジグヘッドが軽いと浮いてしまうので注意が必要です。浮かせた状態で釣れるのであれば、あえてボトムを攻める必要はないので、そのときどきで最も釣れる方法を試していきましょう。

 

 

とにかくレンジを攻略

 

シャローエリアに接岸するアジの群れは何かしらのベイトを追いこんでくるので、一般的に高活性と呼ばれる状況ではヒットレンジが上がります。ボトム付近でアタリが集中するのは、アミなどの遊泳力の弱いベイトを偏食しているとき、あるいは休んでいる状態で、そんな時にも食わせられるのがボトムアジングの大きなメリットです。

 

どんなリグでも水深を刻みながら釣っていると次第に、ヒットレンジは徐々に下がっていきます。これがボトムの釣りが始まる・・という目安になるでしょう。

 

 

注意すべき点は、アジのレンジは頻繁に変わるという点です。

 

 

大規模な群れが複数入ってくれば、同じレンジで続くこともありますが、そんな幸運に出会えるのは稀で、通常は時間経過とともに刻々と変化するレンジを探りながら釣ることになります。ボトムアジングは釣れない時の最終手段ではなく、あくまでレンジ攻略のひとつで、ボトムでも釣れなくなったら、表中層を狙うことが重要といえます。

 

また、ボトムアジングでは多彩なゲストフィッシュが釣れることも魅力です。

一晩中ノンストップで釣れ続くことのないアジングでは、どうしてもアタリがパタッととまることがあります。そんなとき、ヒラメ・カサゴ・マゴチ・チヌなどが釣れるのもボトムアジングの醍醐味でしょう。

 

 

ボトムアジ攻略まとめ



釣り方は至って簡単な「ボトムアジング」は、
糸ふけを出しすぎるとアタリがぼやけてしまうので
ラインのゆるみを巻き取りつつ、張らず・緩めずの状態を
キープするのがコツです。軽くリフト&フォールさせるのも良し、
できるだけ色んなアプローチを試すことでアジの釣果を伸ばすことが
秘訣となりそうですね。
とにかくひとつの考えに固執せず、工夫しながら目の前のアジングを
お楽しみください。


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