オフショアでの基本的なジギングの動作は、もちろん基本として把握しておかなければなりませんが、それをしっかりと踏まえた上で、バリエーション豊かなテクニックへと繋がっていきます

 

念願の青物ゲットへの扉を開くために、今回はすぐに使える応用テクニックを詳しく解説してご紹介します。

(ただし、スピニングタックルを使用するジギングの場合です)

 

はじめに

 

ジギングテクニックとして、ベテランアングラーが様々なテクニックを銘打っていますが、紙面や映像で見る限りでは、「難しそう、ただシャクっているだけで精いっぱい」というビギナーの方も多いのではないでしょうか?

 

しかし、基本のテクニックを組み合わせるだけでも、応用テクニックとして様々なアプローチを仕掛ける事が可能になり、釣果に結びつけることができます。

 

単純にロングジャークとショートジャーク、これらを交互に行うだけでも、応用テクニックといえるのではないでしょうか。今、自分ができる動作だけで、更に青物へと近づこうと考えるならば、それだけで応用テクニックを作ってしまうのが、手っ取り早く、効率も良いでしょう。

 

では、今の自分がジギングでできるテクニックをどのように応用して使っていけばいいのか、それはどれくらいのバリエーションを作り上げる事が可能なのか、本当にそれだけで、基本のアプローチを上回るテクニックとして通用するのか

 

この答えを見つけるべく、基本動作を元に、順を追ってご紹介していきます。

 

難しく考えず「組み合わせて作る!」

 

 

まず・・応用テクニックといっても難しく考えないでください。

 

 

基本アクションとして、ショートジャークロングジャークと、大きく分けて2つのジャーキングがあります。

 

極端な話、この2つだけでも応用テクニックとして充分なバリエーションを作っていく事が可能になります。

 

ひと昔のジギングでは、1回のシャクりに対して一巻きという連続動作を繰り返すだけで、青物の活性が高ければ、比較的簡単にヒットへと持ち込めたのは事実ですが、それはひと昔前の話です。昨今のジギングでは、ただ同じ動作で誘いを掛けても、簡単に魚は釣れてくれません。

 

応用テクの作り方

 

 

それでは、基本アクションを基にして、どのような応用テクニックを作っていくのか、ご紹介していきます。

 

まず、こちらから積極的にアプローチを仕掛けていかなければなりません。例えば、ショートジャーク&ロングジャークで誘いを掛けていく場合では、

 

■ショートジャーク×20回→ステイ

 

■ロングジャーク×6回→ステイ

 

と、単調な1つのジャーキングのシャクリ回数を変動させるだけに「ステイ」を入れるだけの、この2つのパターンに限られてきます。

 

ただ、これを繰り返していくだけでは、学習した魚にはすぐに見切られてしまいます。極端に活性が高く、その群れを釣り始めた最初の段階であれば、これだけでも対応する事はできますが、やはり、この2パターンのみでは、1日のジギングで考えても、それには限界があります。

 

そこで、単純にこの2つのジャーキングを連動させて組み合わせてみてはいかがでしょうか?

 

この2つの動作をどのように組み合わせていくかというと、例えば・・

 

①ロングジャーク5回→ステイ→ショートジャーク10回→ステイ

 

②ショートジャーク×6回→ロングジャーク1回→ショートジャーク15回→ステイ

 

といったように、それぞれのシャクリ回数を変動させながら、双方を交え、その合間にステイ(喰わせの間)を挟んでいきます。

 

 

手書きの図で恐縮ですが・・

図をみれば分かるように、2つの基本ジャークをただ連動させるテクニックと、合間にステイを挟んで、ジャーキングが移り変わるテクニックで、通常とは全く違う効果を与える事が可能になります。

 

 

 

そのバリエーションはかなり多様になり、幅広いものになります。

 

 

手応えを感じよう!

 

このように、基本アクションを組み合わせることで、様々なバリエーションで青物に誘いを掛ける事が可能です。しかし、この動作をボトムから海面の間で、どこからどこまでを繰り返していけば良いのでしょう?

 

いくら体力があるからといっても、ボトム着底から海面までをシャクリ続けるとなると、かなりの体力消費に繋がるねー!。

では、探るレンジを絞る上で、何を基準に判断すれば良いのか?

 

ジグをボトムまで落とし、海面まで巻き上げる時、ロッドに伝わるジグの重みが変わる瞬間があります。

 

ボトム近辺では、ずっしりと重みを感じていたのに、中層付近ではフワッと軽くなる。そして、上層付近でまた重みを感じる。

 

この現象は、そのレンジを走る潮によって、ジグ・ラインに加わる力が変わってくるからなのです。

目で見えない海中では、これが大きな情報源となり、前途した探るレンジを決める大きなヒントとなります。

 

初めは、船長の指示でベイトフィッシュの集中するレンジを重点的に探っていけば良いですが、もし、魚がヒットしたら、そのヒットした時にジグから伝わる手応えをしっかりと覚えておき、それを把握しておけば、別の流しでも、別のポイントでも、探るレンジを絞ることが可能になります。

 

図②のパターンで探る場合は、ステイさせる位置をこの手応えがあったポイントへと持っていきましょう。

ヒットした時に、それまでジグを追って浮いてきたとすると、この位置での「ステイ」が効果的になる場合もあります。

 

一方、①のパターンで探る場合は、手応えがあったポイントに到達する前に、初めのステイを入れ、次の本喰わせとなる2回目以上のステイ時に、このポイントに持ってくるのが効果的となります。

 

しっかりとこの手応えを把握できていれば、レンジを決めて探っていけるので、体力的にも省エネで効率的です。

 

また、ベイトの動向や潮流によって、青物のレンジも変わっていきます。

 

よって、ヒットレンジもその都度、変わってくるので、また次の手応えを掴み、そのレンジを重点的に探っていけば、

 

必ず、何かしらの反応が返ってきます。

 

 

これを知っているか、知らないかで、

釣果は大きく変わってきますねー。

 

さいごに

 

このように、オフショアジギングにおける基本アクションの組み合わせは、青物に対して様々なバリエーションで誘いを掛けられることができます。

2パターンのジャークを利用して様々な応用テクニックを作りだし、ビギナーの方にもこのテクを是非、実釣時にお試しいただき、お役に立てれば幸いです。

 

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