屋外で使うことを想定して作られているアウトドアグッズは、もし野外生活をする事になってしまうような災害の時にも力を発揮してくれます。
覚えておくと役に立つ「アウトドアグッズの防災活用テクニック」をご紹介します。意外な使い方もあるかもしれませんので、これを機会に、ぜひ覚えておきましょう。
使い方ひとつでアウトドアグッズが役に立つ
「火を焚いて暖をとる」や「テントで雨風をしのぐ」などは、アウトドアでは当たり前の事とされていますが、その時に使うアイテムが、災害にあった時にも有効に活用する事ができます。
身近なキャンプ用アイテムのちょっとした使い方を覚えておくだけで、災害の備えになります。
これらのアイテムを持っておくと「避難生活をしなければいけなくなった」時に、非常に役立つこと間違いないでしょう。
テント・タープ(プライバシー保護+雨除け)
テント&タープは、災害時に野外の生活を余儀なくされた場合、寒さを防ぐ為にも活躍します。
テントだけでもプライバシーを守ってくれたり、雨風をしのぐことができますが、そこにタープが加われば生活空間が更に広がりますのでおすすめです。
寒さや雨風から身を守るために、シートやシュラフは役立ちます。
ウェア・シュラフ(体温保護)
災害時に、体の体温低下を防ぐために重要な役割を担うのが、防水機能や撥水機能の高いウェアになります。
汗をかいたままの状態でいると、体温を奪われて体力低下につながる為、Tシャツなどはドライにキープできる速乾性のあるものを選びましょう。
体温低下を防ぐためにもウェアやシュラフは、必需品となります。
クッカー・調理器具など(お手軽調理)
食料や道具類が限られる災害時だからこそ、簡単に食べられる事が重要になり、水やお湯さえあれば、すぐに食べられるようなフリーズドライ系の美味しく食べられるものがおすすめです。
フタが動き、火加減がわかる「ご飯クッカー」や細菌類・塩素・悪臭を除去・減少できる「携帯浄水ボトル」など、一つで複数の役割を持っているコンパクトなキッチンツールは、非常に便利です。
ポイントはマルチ機能と簡単調理ですね。
バーナー・ストーブなど(調理の道具+暖)
災害時に希望の光となるのが、火器類です。
空腹時には調理器具となり、寒い時には暖となりますので、こちらも必需品といえるでしょう。落ちている小枝や落ち葉など、身近な自然エネルギーを集めて燃料にする「ネイチャーストーブ」はコンパクトでありながらも、効率良い燃焼で、少ない燃料でも長時間燃やし続けれるのでおすすめします。
また、「ガス燃料系」の器具などは、そうした自然燃料が雨で濡れてしまっている時に活躍します。
燃やす力を利用して発電するアイテムは、
災害時にこそ力を発揮しますね。
ライト・ランプなど(重要な明かり)
災害時でもテント内や周囲を照らしてくれる重要な役割を担うライト類。加えて明かりが必要な時に手がふさがっていない事が求められる場面では、ヘッドライトが有効です。
災害などの時は、両手が使えるヘッドライトがおすすめ!
その他アイテム(緊急時のアイテムとして)
いざという時の安全確保や緊急時に役立つのが、「緊急用アイテムが詰まった携帯用セット」や「携帯トイレキット」など、また、防寒対策にも使えるエマージェンシーシートなどは人ひとりが寒さを防ぐための充分な機能を持ち合わせています。
家庭にあるアイテムも役立つ
災害時でも、なるべく快適な生活ができるように、どの家庭にも常備してある身近なアイテムも役立ちます。
①ペンチ・プライヤー
ボルトやネジ、ワイヤーなど曲げる・引っ張る・挟むなど多くの作業がこれ一つでできるため、野外での活用頻度は高く、災害時は活躍します。
②ラップ
切り傷などの出血時に、ティッシュを巻き、その上からラッピングすれば包帯代わりになります。貴重な水の節約のために食料や皿を汚さずに使い回しも可能です。
③スコップ
園芸用のスコップは、汚物を土の中に埋めるために役立ちます。
④新聞紙
意外にも、防寒対策としてマットの下に敷いたり、衣類の下に着用して防寒具になりますので、おすすめです。
⑤段ボール
こちらも防寒対策としてマットに使ったり、簡易トイレとして役立ちます。
災害対策チェックリスト
日頃からの備えが大切になります。さいごに、災害に備えて防災チェックリストを挙げてみましたので、ぜひ、参考にしてみてくださいね。
夜でも明かりをつける物がある ◯
防災用アイテムを揃えている◯
気温に適したウェア・器具がある◯
3〜5日間はしのげる食料がある◯
雨風をしのげる生活スペースを確保できる◯
停電しても災害情報を得られるツールがある◯
トイレが無くても用が足せる◯
救急箱がある◯