春~秋にかけて、家族や友人でキャンプを楽しむ方もたくさんいるかと思います。

アウトドア用品は少し前に比べても遥かに充実しているし、愛好家も確実に増えている現在。
いろいろなトラブルも多いかと思いますが、今回はテントを張る場所の注意点などをまとめてみました。

 

テントの張り方

最近は簡易的なテントなども販売されていて、簡単にテントを張ることができますが、ここでは一般的なテントの張り方を解説します。

 

①テントを取り出したら、まずは広げる

大きさの確認や地面の高低差の確認なども含め、まずはテントを建てる場所にテントをざっくりと広げましょう。

 

②ポールを通し、エンドピンに差し込む

骨組みとなるポールをテントに通し、テントを起こします。
ポールの通す順番などが決まったテントもあるので、しっかりと説明書を確認しましょう。
エンドピンに差し込んだら、インナーテントについているフックをポールに引っ掛けて接合します。

 

③全てのポールを設置する

骨組みとなるポールをテントに通したら、今度はフロントポールやリアバイザーポールなどをしっかりと設置します。
この過程でほとんどテントとしての原型が完成します。

 

④ペグを打ち込み、フライシートを被せて全て固定する

ペグを打ち込まなければテントは飛んで行っちゃいます。
しっかりと地面に打ち込み、飛ばないようにしましょう。
フライシートをしっかりと張らせて、ペグダウンさせながら地面と固定させたら完成。

 

 

ペグの打ち込みなど、テントを張る際は怪我に注意が必要です。

また、テントを取り外す際も、きつく張った場合などは一気に外すと危険ですので、順を追ってテントを外すようにしましょう。

 

 

テントを張っても良い場所

キャンプ場などで持参したテントを張るのはもちろん大丈夫です。

それは、キャンプを楽しむために開放されている場所なので当然です。

 

日本には私有地と公有地のどちらかしかありません。

民間のキャンプ場もあるかもしれませんが、ほとんどの場合が公有地です。

 

その公有地で「ここでキャンプをしてもOKですよ」と認められた場所にしか基本的にはテントを張ることはできません。

 

もちろん、自宅の庭などの私有地であれば全く問題はありませんが、日本では基本的にキャンプ場以外でテントを張ることはできないと思っていた方がいいんです。

 

 

焚き火などの火の取り扱い

キャンプ場では火を取り扱うことが認められています。

火を使わないとアウトドアを楽しめないし、当然といえば当然なのですが。

 

キャンプ場以外でテントを張ってはいけない理由に、この火の取り扱いが一番問題視されます。

 

「テントを張る=キャンプ」と言っていいので、いくら誰も来ないような場所でも火を取り扱うのは所有者にとってリスクがあるし、私有地以外でテントを張ることが許可されにくい理由はそこにありそうです。

 

 

浜辺などはテントを張ってもいいのか

画像:Pixabayさん

浜辺や河川敷でもテントを張ってキャンプをしている人を見たこともあるかと思います。

キャンプ場以外ではテントを張ってはいけないのは基本的な意識として共有していたいのですが、実は浜辺や河川敷でテントを張るのは大丈夫です。

 

というのも、日本の河原は河川法というのがあって、誰でも自由に使ってよいと法律で定められています。

しかし、その土地は公有地で、管理者は自治体という形であり、禁止していることが多々あります。

 

「遊泳禁止」という看板を浜辺で見たことがあると思いますが、そこの自治体が泳いではいけないと決定しています。
それと同じで、そこの自治体が条例でキャンプや火気の使用を禁じていることが多くあります。

 

浜辺や河川敷でテントを張る場合は問題がないかどうかを自治体などの管理者にまずは問い合わせましょう。

 

そもそも川辺でのテントは、非常に危険と言われています。

というのも、テントを張る予定の場所は晴天でも、山間部では雨天になっていたり、雪解け水が一気に流れ出したりすることがあります。

そうすると河川の増水により、一気に流されてしまいます。

 

他にも、上流にダムがある場合なども、放流によって滝のように水が流れ込むことも。

 

とにかく、河川でのテントは注意が必要と言うよりも絶対にやめておいた方が無難です。

 

釣りの場合も、自治体で禁止されているところが多くあるので、釣りも注意しましょうね。

 

 

浜辺のテントは大きな注意が必要

禁じられていない浜辺などでのキャンプですが、もちろんテントを張るのはいいかもしれないけど、いくつか注意が必要です。

 

まず、海の満ち引き

「先日の満潮の時には海水はこの辺りまでだった」と思っても、大潮と満潮がダブルで来たらもっと海水は高い位置まで来ます。

 

次に天候

晴れて風の少ない日であっても、海辺の天気は非常に気まぐれ。
余裕を持っていたものの、気付いたら大きな風と波にテントをやられてしまうことが良くあります。

天気予報などで雨風はある程度予測できても、浜風は凄く強く吹くこともあるので、注意が必要です。

 

そして最後にテントが建てられない

テントを建てる時に杭を打ち込むなどは浜では非常に困難。

杭を打ち込むタイプでない場合は飛ばされやすいだろうし、浜でのテントはかなりナンセンスと言えそうです。

 

 

結局はテントを張るのはキャンプ場だけが良い

禁止されていないところって、結局キャンプをするのには向いていないんです。

浜辺でも河川敷でも、水の事故など大きなリスクがあるし、禁止されていない公有地でも火が使えないなどの条件があります。

 

アウトドアが好きな人は新しいテントを購入すると、早く使ってみたくなりますが、是非キャンプ場だけでの利用にしてください。

 

アウトドアは楽しむもの。

禁止された場所や危険な場所でテントを張って、怒られたり事故になってしまったりして楽しい思い出が最悪な思い出にならないためにも。

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